2024年05月29日

従業員300名以上の企業に勤務する全国の1,035名を対象にしたアンケート調査
コミュニケーションツールの障害・災害対策 未実施率メール24.3%、チャット38.8%、グループウェア34.3%

法人向け電子メールのセキュリティ対策・コンプライアンス対策の専門企業、サイバーソリューションズ株式会社(東京都港区、代表取締役社長 林 界宏、以下「当社」)は、2024年1月15日から17日まで、全国の従業員300名以上の企業に勤務する合計1,035名を対象に、「企業のメールセキュリティへの取り組みに関するアンケート調査」を行いました。その結果、メール、チャット、グループウェアの障害時・災害時の対策を導入していない企業の割合は、メールでは24.3%、チャットでは38.8%、グループウェアでは34.3%であることが分かりました。対策を導入していない場合は障害時・災害時にコミュニケーション手段を失う可能性があり、経営上のリスクが大きいといえます。

注目ポイント

  • Topic1.障害時や災害時のコミュニケーションツールの対策を導入していない企業の割合はメールは24.3%、チャットは38.8%、グループウェアは34.3%
  • Topic2.「障害時用のバックアップメール」の導入割合は他のセキュリティ対策に比べて低い
  • Topic3.今後導入が必要なセキュリティ対策では、「バックアップメール」や「メール監査」への関心が高い
  • Topic4.従業員5,000人以上の企業のシステム担当者は「インシデントが起きる不安」が大きい

調査結果

※本調査結果では、「わからない・答えられない」の回答は母数から除外して集計しています。

Topic1.障害時や災害時のコミュニケーションツールの対策を導入していない企業の割合メールは24.3%、チャットは38.8%、グループウェアは34.3%

Q.あなたの勤務先では、次のコミュニケーションツールについて、障害時や災害時の「対策」は用意されていますか。なお、ここでいう「対策」にはアナログの連絡や電話・FAXによる連絡などは含めません。(単一回答)【対象:システム担当者のみ】

障害時・災害時の対策が未導入の企業の割合は、メールは24.3%、チャットは38.8%、グループウェアは34.3%で、対策を導入していない場合は障害時・災害時にコミュニケーション手段を失う可能性があり、経営的なリスク要素となります。

障害時・災害時の対策を導入していない割合を企業規模別に見ると、規模が小さい企業の方が対策を導入していない割合が高いことが示されました。また、企業規模に関わらず、対策を導入していない割合はチャット、グループウェア、メールの順に高くなっています。

(参考:2023年当社による調査)半数弱の企業でクラウドメールの障害が1年に1回以上発生

Q.あなたの勤務先が導入するクラウドメールに障害が起こり、業務に支障を与えたことは、平均するとおよそどのぐらいの頻度で発生していますか。(単一回答)【対象:システム担当者、かつクラウドメールを使っている人のみ】

クラウドメールの障害が1年に1回以上発生している割合は46.4%と半数弱です。

 

Topic2.「障害時用のバックアップメール」の導入割合は他のセキュリティ対策に比べて低い

Q.あなたの勤務先のメールシステムのセキュリティに関して、どのような対策を導入していますか。あてはまるものをすべて選んでください。(複数回答)【対象:システム担当者】

メールのセキュリティのために導入している対策について、1位の「アンチウイルス・アンチスパムフィルター」71.7%をはじめ、「サイバー攻撃を防ぐ対策」の導入割合は相対的に上位にあります。
対して、サイバー攻撃や障害・災害などによって既存システムが機能喪失した際の「バックアップ対策」と位置付けられる「障害時用のバックアップメール」の導入割合は13.1%と最下位でした。

Topic3.今後導入が必要なセキュリティ対策では、「バックアップメール」や「メール監査」への関心が高い

Q.あなたの勤務先では、メールシステムのセキュリティや運用に関して、2024年3月までを目途に、どのような対策の導入や改善を検討していますか。あてはまるものをすべて選んでください。(複数回答)【対象:システム担当者のみ】

今後導入が必要なメールのセキュリティ対策について、「バックアップ対策」と位置付けられる「障害時用のバックアップメール」は18.9%で2位、メールアーカイブ」は13.6%で9位でした。また、主に「コンプライアンス対策」と位置付けられる「メール監査」は17.0%で同率3位でした。これらの結果から、「サイバー攻撃を防ぐ対策」だけでなく、「バックアップ対策」や「コンプライアンス対策」の導入についても関心が高いことが明らかになりました。

Topic4.従業員5,000人以上の企業のシステム担当者は「インシデントの不安」がより大きい

Q.あなたの勤務先では、情報セキュリティに関してどのような悩みがありますか。あてはまるものをすべて選んでください。(複数回答)【対象:システム担当者】

企業の情報セキュリティに関するシステム担当者の悩みでは「人手が足りない」、「管理・運用の手間が負担」などがいずれの企業規模でも上位でした。企業規模で大きな差が見られた項目には「インシデントが起きる不安が大きい」があり、従業員5,000人以上の企業では23.0%と従業員1,000人~4,999人の企業より8.4ポイントと顕著に高くなりました。企業規模が大きいほど、インシデントが社会に与える影響も大きくなるため、不安が大きいと考えられます。

 

■調査結果について(本調査を主催したサイバーソリューションズのコメント)

「企業のメールセキュリティへの取り組みに関するアンケート調査」の結果から、コミュニケーションツールの障害時・災害時の対策に関する以下のポイントが明らかになりました。

●障害対策の状況
障害時用のバックアップメールの導入割合は13.1%と他のセキュリティメール対策に比べて低い。
●今後の導入が必要だと思うセキュリティ対策
バックアップメール(18.9%)、メール監査(17.0%)などが上位にあり、関心が高い。
●システム担当者の不安
従業員5,000人以上の企業では「インシデントが起きる不安」が23.0%と高い。

特に規模の小さな企業では障害時や災害時の対策が不足している場合が多く、これが経営リスクとなり得ることがわかりました。また、システム担当者はバックアップメールなどの対策を導入する必要を強く感じていることも示されています。また、企業規模が大きいほどセキュリティインシデントへの不安を抱えていることが明らかになりました。

この情報を参考に、企業は今後のセキュリティ対策・コンプライアンス対策の充実を検討するとよいでしょう。弊社では、大規模障害や災害時にすぐに切り替え利用できるBCP用メールサービスメール「EMERGENCYMAIL for Microsoft 365 & Google Workspace」や、Teamsメッセージを削除・改竄不可の状態でリアルタイム保存できるメールアーカイブサービス「ENTERPRISEAUDIT Σ」で、日本企業の安全なビジネスコミュニケーションを支援しています。

 
「企業のメール環境とセキュリティ対策の実態調査2024」
対象:全国の従業員300人以上の企業に勤務する人1,035人

<主な内容>

  • サイバー被害にあった経験
  • サイバー被害による被害の内訳
  • メールセキュリティのために導入している対策
  • 今後導入が必要だと思われるメールのセキュリティ対策
  • 情シスの情報セキュリティに関する悩み

本調査レポートは下記より無料でダウンロードできます


調査レポート:企業のメール環境とセキュリティ対策の実態調査 2024

関連サービス
「EMERGENCYMAIL for Microsoft 365 & Google Workspace」
大規模障害や災害時にすぐに切り替え利用できるBCP用メールサービス
https://www.cybersolutions.co.jp/product/emergency-mail/

会社概要
会社名:サイバーソリューションズ株式会社(英文表記:CyberSolutions Inc.)
代表者:代表取締役社長 林 界宏
設立:2000年1月 資本金: 100,000,000 円
本社:〒108-0073 東京都港区三田3-13-16 三田43MTビル14F
TEL:03-6809-5858 / FAX:03-6809-5860
事業内容
クラウドサービスやソフトウェアパッケージの企画/開発/販売/サポートメッセージングシステム全般に関するコンサルティング
ASP・SaaS事業向けクラウドシステムの提供及び構築支援
初期コンサルティング、導入支援、カスタマイズ、バージョンアップ支

<本件に関するお問い合わせ先> 
サイバーソリューションズ株式会社 営業本部 マーケティンググループ宛
TEL:03-6809-5858 E-mail:mrk@cybersolutions.co.jp
URL:https://www.cybersolutions.co.jp/
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