法人向け電子メールのセキュリティ対策・コンプライアンス対策の専門企業、サイバーソリューションズ株式会社(東京都港区、代表取締役社長 林 界宏、以下「当社」)は、2024年1月15日から17日まで、全国の従業員300名以上の企業に勤務する合計1,035名を対象に、「企業のメールセキュリティへの取り組みに関するアンケート調査」を行いました。
【クラウドメール障害の実態調査レポート】
https://download.cybersolutions.co.jp/wp/mailsecurity_2024
その結果、企業のメール・チャット・グループウェアはいずれもMicrosoftが6割以上のシェアを占め、企業規模が大きいほどMicrosoft製品の導入率が高いことが明らかになりました。企業の電子メール環境の60.8%を占める「Microsoft 365」は、他のクラウドメールに比べて、「迷惑メールフィルターの正確さ」・「メール機能の分かりやすさ」は高評価であるものの、「動作が重い」・「価格が高い」の不満が多いことが示されました。
Microsoft社は、「Microsoft 365」を2024年4月から順次約20%値上げします。また同社は4月1日に法人向け「Microsoft 365」から「Teams」を分離し、今後の新規契約では「Microsoft 365」は「Teams」無しプランで提供すると発表しました。この新しい「Microsoft 365」と単体の「Teams」を組み合わせて利用する場合は従来より値上がりとなります。これらは、今後ユーザーの満足度に影響を与える可能性があります。
【注目ポイント】
- 企業の電子メール環境はクラウドが約8割、「Microsoft 365」が全体の60.8%
- メール・チャット・グループウェアのMicrosoftクラウドツールのシェアは6割以上、企業規模が大きいほど導入率が高い
- 他のクラウドメールと比べてMicrosoft 365は「迷惑メールフィルターの正確さ」・「メール機能の分かりやすさ」の不満が少ない、「動作が重い」・「価格が高い」の不満は多い
- Microsoft 365の契約プランは「Microsoft 365 Business Premium」が最多
■調査結果
Topic1.企業の電子メール環境はクラウドが約8割、「Microsoft 365」が全体の60.8%
Q. あなたの勤務先の電子メール環境についてお答えください。複数ご使用の場合はもっとも頻繁にご使用いただいているものをお答えください。(単一回答)【対象:システム担当者のみ】
・勤務先の電子メール環境は、クラウドが79.4%、オンプレミスが20.6%です。
・具体的な電子メール環境は、「Microsoft 365」が全体の60.8%と過半数を占めます。
Topic2.メール・チャット・グループウェアのMicrosoftのシェアは6割以上、企業規模が大きいほどMicrosoftの導入率が高い
・メール・チャット・グループウェアのMicrosoftシェアは6割以上を占め、いずれも企業規模が大きいほど「Microsoft 365」または「Microsoft Teams」の導入率が高いことが明らかになりました。
Q. あなたの勤務先の電子メール環境についてお答えください。複数ご使用の場合はもっとも頻繁にご使用いただいているものをお答えください。(単一回答)【対象:システム担当者のみ】
・電子メール環境の「Microsoft 365」の導入率は、全体では60.8%、従業員300人~999人の企業は54.1%、従業員1000人~4999人の企業は61.7%、従業員5000人以上の企業は68.8%。
Q. あなたの勤務先のチャット環境についてお答えください。複数ご使用の場合はもっとも頻繁にご使用いただいているものをお答えください。
・チャット環境の「Microsoft Teams」の導入率は、全体では69.1%、従業員300人~999人の企業は62.5%、従業員1000人~4999人の企業は68.9%、従業員5000人以上の企業は78.2%。
Q. あなたの勤務先のチャット環境、グループウェア環境についてお答えください。複数ご使用の場合はもっとも頻繁にご使用いただいているものをお答えください。
・グループウェア環境の「Microsoft 365」の導入率は、全体では65.4%、従業員300人~999人の企業は53.1%、従業員1000人~4999人の企業は68.1%、従業員5000人以上の企業は79.0%。
Topic3.他のクラウドメールと比べてMicrosoft 365が高評価なのは「迷惑メールフィルターの正確さ」・「メール機能の分かりやすさ」、不満が多いのは「動作が重い」・「価格が高い」
Q. あなたの勤務先の電子メール環境について、不満に思う要素として、当てはまるものをすべて選んでください。
・「その他のクラウドメール」と比べて、「Microsoft 365」の不満が少ないのは、「迷惑メールフィルターが正確でない」9.8%(「その他クラウドメール」の17.5%より7.7ポイント低い)と「メール機能が分かりにくい」11.3%(「その他クラウドメール」の16.1%より4.8ポイント低い)です。つまり、「Microsoft 365」の「迷惑メールフィルターの正確さ」と「メール機能の分かりやすさ」は相対的に高評価だと言えます。
・「その他のクラウドメール」と比べて、「Microsoft 365」の不満が多いのは、「動作が重い」22.2%(「その他クラウドメール」9.5%より12.7ポイント多い)と「価格が高い」18.9%(「その他クラウドメール」の13.1%より5.8ポイント多い)です。
Topic4.Microsoft 365の契約プランは「Microsoft 365 Business Premium」が最多
Q. あなたの勤務先のMicrosoft 365プラン契約について、当てはまるものをすべて選んでください。【対象:Microsoft 365を導入している企業のシステム担当者のみ】
・Microsoft 365の契約プランは「Microsoft 365 Business Premium」が36.0%と最多、次いで「Microsoft 365 Business Standard」19.7%、「Microsoft 365 E3」18.0%と続きます。
■調査結果について(本調査を主催したサイバーソリューションズのコメント)
企業で利用される代表的なコミュニケーションツールである電子メール、チャット、グループウェアは、近年はクラウドサービスが普及しています。Topic1から、電子メールのクラウド環境は79.4%と約8割に達しており、「Microsoft」 365が全体の60.8%と過半数を占めることが分かりました。またTopic2から、企業のメール・チャット・グループウェアはいずれもMicrosoft製品が6割以上をシェアを占め、企業規模が大きいほど導入率が高いことが明らかになりました。
Microsoft 365の統合環境・シェアの高さは多くのメリットがあると同時に、サイバー攻撃の対象として狙われやすいこと、1度侵入されると多種の情報にアクセス可能なため被害が大きくなることなどの面で高いリスクがあります。十分なセキュリティ対策をおすすめします。
メール環境について、Topic3から、「他のクラウドメール」と比較すると、「Microsoft 365」が高評価なのは「迷惑メールフィルターの正確さ」・「メール機能の分かりやすさ」、不満が多いのは「動作が重い」・「価格が高い」であることが示されました。Microsoft社は、「Microsoft 365」を2024年4月から順次約20%値上げします。
Topic4から、Microsoft 365の契約プランは「Microsoft 365 Business Premium」が28.6%で最多であることが分かりました。このプランは従来は¥2,750 /ユーザー/月でしたが、4月1日更新分より¥3,298 /ユーザー/月に値上がりしました。2021年の¥2,180 /ユーザー/月からは1,000円以上の値上がりです。
2022年春、2023年春に引き続いての毎年の価格改訂には「負担が大きく厳しい」との声が少なくありません。その他のサービス価格も値上げが相次ぐ中、ビジネスに必須であるコミュニケーションツールのコストも大きな課題となっています。
本調査のより詳細なレポートは、下記ページからダウンロードすることができます。企業のメールセキュリティを強化するための情報収集としてぜひご活用ください。
■「企業のメール環境とセキュリティ対策の実態調査2024」
対象:全国の従業員300人以上の企業に勤務する人1,035人
https://download.cybersolutions.co.jp/wp/mailsecurity_2024
<主な内容>
・電子メール環境
Microsoft 365のプラン契約
電子メール環境についての不満
・チャット環境
・グループウェア環境
・障害時や災害時の対策/サイバー被害の状況/情報セキュリティ対策/情報セキュリティに関する悩み、など
【製品やサービスに関するお問合わせ】
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