公開日

2025年8月14日

【Microsoft 365】Exchange Onlineとは?メール機能や導入メリットを解説

Microsoft Exchange Onlineとは?

Microsoft 365のメールセキュリティは、メール機能を提供する Exchange Online に付属するExchange Online ProtectioProtection(EOP)が提供します。本稿では、Microsoft 365 の標準機能や各プランで提供されるメールセキュリティの機能と対策の課題について解説します。

執筆:Meta Associates 高間剛典
監修:サイバーソリューションズ株式会社 営業本部 マーティング部

Exchange Onlineとは?

Microsoft 365 のメール機能は、Exchange Online が提供しています。Exchange Online は、Microsoftが提供するクラウドベースのメッセージング プラットフォームであり、メール、予定表、連絡先、タスクなどの機能を利用できます。

Exchange Onlineは、ビジネス向けのメール機能や50~100GBまでのメールボックスの提供、大容量ファイルの送信機能、グループウェア機能(カレンダー、コンタクト、タスクの共有、管理)などが含まれています。

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Exchange OnlineとOutlookの違い

Exchange Online は、メールの送受信や保管の機能を提供するサービスです。Outlookは、ユーザがメールの送受信をするためのメールクライアントのアプリケーションです。PCやスマートフォン、タブレットにアプリケーションをインストールし、メールサーバに接続して利用します。

類似した名前のサービスに、Outlook.comがあります。これは、Outlookのメールサービスを提供するWebメールサービスです。PCやスマートフォンなどのデバイスにメールクライアントのアプリをインストールしていなくても、Outlook.comにアクセスしてご自身のアカウントでログインすると、Webブラウザでメールを送受信できるサービスです。

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Exchange Online の機能

Exchange Onlineはビジネス向けの堅牢なメールとカレンダーソリューションとして、組織のコミュニケーションとスケジュール管理を効率化し、生産性向上に役立ちます。また、クラウドベースの提供のため、インフラの管理や保守にかかるコストと手間を削減できます。

メール

ユーザはインターネットを通じてメールの送受信ができます。重要なメールを長期間保存するためのアーカイブフォルダや、法的要件を満たすための保持ポリシーの設定が可能です。Exchange Onlineは高度なセキュリティ機能を提供し、スパムメールや悪意のあるファイルをブロックします。

カレンダー(スケジュール共有)

ユーザは会議や予定をカレンダーに登録し、他のユーザとのスケジュールの調整や共有ができます。Exchange Onlineのカレンダー機能を使用して、会議の招待を送信し、他の参加者の応答を受け取ることができます。

モバイルアクセス

Exchange Onlineはスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスからもアクセスできます。専用のモバイルアプリや標準のメールクライアントを使用して、時間や場所を選ばずメールやカレンダーにアクセスできます。

グループウェアとコラボレーション

Exchange Onlineを使用して、チームメンバーや部門間での情報共有や連携ができます。共有フォルダや共有カレンダーを活用して、メンバー間の協力を支援します。

コンプライアンスとセキュリティ

Exchange Onlineはセキュリティ対策が施されており、不正アクセス防止や情報漏洩防止のためのポリシーを適用できます。また、コンプライアンス要件を満たすための保持ポリシーやeDiscovery機能を提供します。

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Exchange Onlineのメールの機能について

メール送信と受信

Exchange Onlineは、ユーザがメールを作成して送信し、他のユーザや外部のメールアドレスに送信することができます。受信トレイに届いた受信メールは、ユーザが閲覧、返信、転送などの操作を行うことができます。

メールアーカイブと保持

Exchange Onlineは、メールのアーカイブと保持機能があります。重要なメールを長期間保存するためのアーカイブフォルダや、法的要件を満たすための保持ポリシーの設定が可能です。

セキュリティ対策とコンプライアンス

Exchange Onlineのメールは高度なセキュリティ対策が施されており、スパムフィルタリング、マルウェア検知、不正アクセス防止などの機能を提供しています。また、コンプライアンス要件を満たすためのポリシーの適用や情報漏洩防止の設定も可能です。

5種類の誤送信防止機能

Exchange Onlineには、メールの誤送信を防止する機能が5つ備わっています。それぞれの機能は以下のとおりです。

・メールヒント:特定のアドレス、あるいは外部ユーザにメール送信時に通知を表示する
・遅延送信:一時的に保留し内容の確認が可能。問題ないメールは設定時間後に送信される
・トランスポートルール:社外の人間への送信を禁止する、送信したメールが自動で上司に転送されるなど、メールのルールを課せる機能
・データ損失防止機能(DLP):個人情報など、情報漏洩に注意すべき内容を自動で検知し、事前に警告を通知する機能
・メールの暗号化:メールを自動で暗号化し、社外の受信者に送信できる機能

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Exchange Onlineの3つのプラン

Exchange Onlineには、Exchange Online (プラン 1)、Exchange Online (プラン 2)、Microsoft 365 Business Standardがあります。


①Exchange Online (プラン 1)
599円 ユーザー/月相当、年払い
・メールボックス 50 GB、メッセージの最大サイズ 150 MB
・Outlook on the web でのプレミアムなブラウザー ベースのエクスペリエンス
・優先受信トレイで最重要メールを簡単に追跡
・古いメッセージを自動的にインプレース アーカイブに移動


②Exchange Online (プラン 2)
1,199円 ユーザー/月相当、年払い
Exchange Online (プラン 1) の内容すべてに加えて
・メールボックス 100 GB、メッセージの最大サイズ 150 MB
・データ損失防止 (DLP) を組み込み
・クラウド ボイスメール サービスと通話応答、ダイヤルイン UI、自動応答


③Microsoft 365 Business Standard
1,874円 ユーザー/月相当、年払い
Exchange Online (プラン 1) の内容すべてに加えて
・デスクトップ版の Word、Excel、PowerPoint、Outlook
・ウェビナー開催と出席者登録およびレポートの機能
・新機能: Microsoft Loop を使用する共同創造のためのコラボレーション ワークスペース
・新機能: Clipchamp での動画編集とデザインのツール

デスクトップ、Web、モバイルのアプリと安全なクラウド サービス
・Word
・Excel
・PowerPoint
・Outlook
・Teams
・OneDrive
・SharePoint
・Exchange
・Clipchamp
・Microsoft Loop


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Exchange Onlineの導入メリット

Exchange Onlineのメリットについて解説します。

メールサーバの構築や運用にかかるコストが削減できる

Exchange Onlineは組織内にサーバを設置する必要がないため、サーバの購入やメンテナンス、アップグレードなどにコストをかける必要がありません。また、サーバ管理に適した専門的な知識を持つ人材の用意も不要なため、人件費も抑えられます。

会議室・備品の管理がスムーズにできる

Exchange Onlineのカレンダー機能を利用すれば、人を介さずに会議室や机やイスなどの備品、数が限られている機器などの予約が行えます。予定表で予約状況の共有も可能なため、社内のコミュニケーションやスケジュール管理がスムーズに進みます。

ファイルサイズの制限を気にせず送信できる

Exchange Onlineの最大メッセージサイズは、プランに関わらず、いずれも上限が150MBです。Gmailのメール添付サイズが最大25MBであると考えると、かなり大きなサイズの添付ファイルも制限を気にせずに送信可能です。

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Exchange Onlineのデメリット

Exchange Onlineのデメリットについて解説します。

アップデートにより突然の仕様変更や機能が削除される可能性がある

Exchange Onlineのアップデートにより、新機能が追加されたり機能が改善される以外に、突然仕様が変更されたり、機能が削除されたりする可能性も考えられます。その結果、利用していたアプリが使えなくなったり、業務に支障をきたしたりすることも考えられるでしょう。特に、クラウドサービスはクラウドサービス側の仕様変更に従うほかありません。
そのため、ユーザ側で判断して古いバージョンに戻したり、現在使っているバージョンを維持したりはできません。

自社で障害対応ができない

Exchange Onlineのサービスを提供しているサーバは、Microsoft社が管理しています。Exchange Onlineに障害が発生したとしても、自社では対応ができません。障害の対応や復旧はMicrosoft社に依存しているため、ユーザ側は、サポート担当者に対応を依頼するほかないためです。

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Exchange Onlineのメールセキュリティについて

Microsoft 365のメールセキュリティは、メール機能を提供する Exchange Online に付属するExchange Online Protection(EOP)が提供します。本稿では、Microsoft 365 の標準機能や各プランで提供されるメールセキュリティの機能と対策の課題について解説します。

執筆:Meta Associates 高間剛典
監修:サイバーソリューションズ株式会社 営業本部 マーケティング部

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Exchange Onlineを使用しているユーザ向けに安価なメールセキュリティ機能を付与できるCMSS

CMSS(Cloud Mail SECURITYSUITE)は、1アカウント300円から情報漏洩対策(DLP)の案内やPPAP対策など、幅広いセキュリティ機能を追加できるため、Microsoft 365やGoogle Workspaceのメールセキュリティを強化に役立ちます。

受信する全てのメールをチェックし、DMARCによるなりすましメールの受信防止、ビジネスメール詐欺やフィッシングメールの受信防止、ウイルス、マルウェア対策、迷惑メール対策、サンドボックス、受信時のPPAP対策も提供します。

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