法人向けソフトウェアの開発、販売を行うサイバーソリューションズ株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:秋田健太郎、以下当社)は、メールアーカイブシステム『MailBase V6(メールベース バージョン 6)』の提供を7 月 28 日より開始することをお知らせします。
近年、危機管理やコンプライアンスの強化が企業には求められています。従業員の機密情報の漏洩対策やメールでやり取りされている取引先との発注書や見積書をエビデンスとしてメールで残すなど、企業は、会社全体のメールを一元管理する必要があります。関税法や電子帳簿保存法といった法律でもメールの保管が義務付けられております。
また、従業員個人においても、日々社内外と多くのメールをやり取りしており、もはやメールはビジネスコミュニケーション上欠かせないツールとなっています。膨大な過去メールを迅速に検索できることは日々の業務効率性を向上させることに繋がり、また、誤って必要なメールを削除してしまった場合でも、自分のメールボックスに復元できるよう、予めアーカイブしておくことがリスク管理面から見ても有用となっております。
『MailBase』は、社内外あて全ての送受信メールを保存し、必要な時に添付ファイルの中身も含め高速に全文検索することができる容量無制限アーカイブシステムです。Office 365やG Suiteをはじめとしたクラウドメールサービスや、ExchangeやNotesといった各種メールサーバーに連携可能です。また、Webインターフェイスを搭載しているため、高度な操作スキルを必要とせず、インターネット検索をする感覚でメールの適切な利用状況を監査することができます。コンプライアンス対策に加えて、社員自身が過去のメールを検索することもでき、導入企業や自治体から高い評価を得ております。11年連続メールアーカイブソフトウェア国内製品シェアNO.1(※1)となっており、これまでに国内企業500社以上にご利用いただいております。 (※1) 富士キメラ総研 「2009~2019 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」より
今回の『MailBase V6』の主な機能拡張は以下の通りとなります。
・他システムからでも過去メールの検索が可能に Web API機能を新たに実装
WebAPIを使用することで、グループウェアや顧客管理システムといった『MailBase』以外のシステムから、『MailBase』にアーカイブされた膨大のメールデータを検索することや検索結果をメール転送することができるようになりました。
グループウェアで用意されているメーラーを使っている場合など、メーラーによって保存できるメールの容量に上限があります。古いメールはメーラー上から削除する必要があるため、削除した過去メールを見ることができなくなってしまいます。そこで、『MailBase』でメールをアーカイブし、いざ、自身の過去メールを見たいとなった時に、今までは『MailBase』のインターフェイスに移動して検索する必要がありました。今回追加されたWebAPIを使用して連携開発することで、『MailBase』のインターフェイスに移動せずとも、普段利用しているグループウェアなど他のシステムから『MailBase』に保存されているメールを検索し確認することができるようになりました。
・セキュリティ面の利便性向上 Microsoft Azure AD OAuth 2.0認証
OAuth(オーオース) 2.0認証(※2)によるAzure AD(Azure Active Directoryの略 アジュール アクティブディレクトリ)でのシングルサインオンをサポートしました。
Azure ADはMicrosoftが提供するクラウドベースのID およびアクセス管理サービスで、Azure AD のIDを利用して『MailBase』にログインできるようになります。このことにより、メールサーバーはOffice365のExchange Onlineを使用し、アーカイブは『MailBase』をお使いのお客様はシングルサインオンが可能となり、セキュリティ面での利便性が向上いたします。
その他、CookieのHTTPOnly属性やSecure属性をサポート。暗号化の制御やログイン画面でのオートコンプリート機能の無効化などの設定が可能になり、セキュリティ面の強化も実現しております。(※2)OAuth 2.0とはウェブアプリケーション、デスクトップアプリケーション、スマートフォン、リビングデバイス等のアプリケーションの開発者に対し、リソースアクセス権限を付与する簡単な方法を提供するもの。
・監査担当者の検索ユーザービリティを向上
監査担当者が効率よく必要な過去メールを検索できるように、監査でのメール検索画面のレイアウトを改善。関連した設定のグループ化によりユーザービリティが向上しております。また、検索条件に関して、監査ルールの条件式設定数が以前は10項目のみだった機能を、20項目に拡張いたしました。過去メールを検索するにあたって、細かい条件分岐が可能となることで、監査担当者が必要なデータを効率よく絞り込みができるようになりました。
・処理機能について改善・強化
今回の機能強化では、インデックス作成時のテキスト抽出・変換処理時の負荷軽減、メールの圧縮形式を追加しディスク使用量の削減、マルチサーバ環境でのメール概要一覧エクスポート処理の改善といった処理機能の改善も実現しております。
今回の機能拡張はオンプレミス製品である『MailBase』にのみ適用されますが、クラウドサービスである『MAILBASE Σ(メールベースシグマ)』にも8月以降、順次適用させていきます。今後も、メールアーカイブシステム国内No.1のソリューションとして、機能面の強化や更なるサービス充実に努めてまいります。
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