公開日

2025年6月12日

マルウェアとは?代表的な種類と特徴|感染経路・被害リスク・対策と対処の方法を徹底解説

マルウェアの代表的な種類と特徴|感染経路、被害リスク、対処法も解説

近年、企業や個人を狙ったサイバー攻撃が増加しています。その中でもマルウェアは代表的な脅威の1つです。マルウェアは、感染するとデータの消失や改ざん、情報漏洩など多くのリスクを引き起こします。この記事では、マルウェアの代表的な種類や感染経路、被害リスク、対策、対処法について解説します。社内のマルウェア対策を検討している情報システム担当者の方はぜひ参考にしてください。

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マルウェアとは

マルウェアは、コンピュータやスマートフォンなどのデバイスに損害を与えたり、不正に操作したりする悪意のあるソフトウェアの総称です。「Malicious(悪意のある)」と「Software(ソフトウェア)」を組み合わせた言葉で、データの削除・改ざん、システム停止、情報漏洩などを引き起こします。近年、国内では大手企業や医療機関を狙ったサイバー攻撃でマルウェアが使われるケースが増えています。

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マルウェアの代表的な種類と特徴

マルウェアの種類は、ウイルスやワーム、トロイの木馬などさまざまです。それぞれの特徴について解説します。

ウイルス

ウイルスは、プログラムに寄生して動作を妨げたり害を与えたりするマルウェアの一種です。ウイルスは自己増殖機能を持ち、コンピューター内のファイルに感染してネットワーク経由で他のパソコンにも広がります。最近では、アドレス帳や送受信履歴を使ってウイルス付きのメールを自動送信したり、Webサイトの閲覧のみで感染するタイプもあります。

関連記事:コンピュータウイルスとは?主な感染経路、脅威と対策、感染時の対処法について

ワーム

ワームは、他のファイルに寄生せず単体で動作するマルウェアです。ウイルスと同様に自己増殖機能を持ち、感染力が強いことが特徴です。感染すると増殖を繰り返し、記憶領域やCPUを圧迫し、動作が遅くなります。最悪の場合は、端末が機能停止に陥るため、注意しましょう。

関連記事:ワームとは?ウイルスとの違い、感染経路と被害と対策について分かりやすく徹底解説

トロイの木馬

トロイの木馬は、役立つ情報を装ってダウンロードさせ、悪意ある動作をするプログラムです。自己増殖はせず、見た目が無害で目立たないため、侵入に気づきにくいのが特徴です。トロイの木馬に感染すると、情報漏洩だけでなく、バックドアの設置やボット化によって他のサイバー攻撃の踏み台にされるリスクもあるため、気をつけましょう。

関連記事:トロイの木馬とは? 被害事例と対策とMicrosoft 365での導入事例を紹介

バックドア

バックドアは、マルウェアによって設置される不正侵入用の入口で、「バックドア型」とも呼ばれます。バックドアは、主にトロイの木馬型に分類されます。バックドアが設置されると、攻撃者に遠隔操作され、自由にシステムに出入りされるようになります。情報漏洩や改ざん、他のサイバー攻撃への悪用といったリスクがあるため、注意が必要です。

ボット

ボットは、外部からコンピューターを遠隔操作するためのマルウェアです。ボットに感染すると「ボットネット」というネットワークの一部となり、迷惑メールの大量送信やDDoS攻撃など、大規模なサイバー犯罪に悪用される可能性があります。

スパイウェア

スパイウェアは、ユーザーに気づかれずに情報を盗み、外部へ不正に送信するプログラムで、トロイの木馬型に分類されます。スパイウェアはバックグラウンドで秘密裏に動作するため、感染に気づきにくいのが特徴です。スパイウェアに感染すると、情報漏洩だけでなく、特定のページへの強制遷移やブラウザ設定の変更が行われる場合があるため、気をつけましょう。

関連記事:スパイウェアとは?種類・感染経路・被害例・対策方法まで解説

スケアウェア

スケアウェアは、ウイルス感染を偽り、不安を煽って脅迫する不正プログラムです。「ウイルスに感染しています」といったメッセージを表示し、解決策を謳って偽のセキュリティソフトの購入を促します。

アドウェア

アドウェアは、広告を表示して収益を得るソフトウェアで、無料ソフトをインストールすることで感染します。不正なアドウェアに感染すると、偽の警告やポップアップが表示されたり、不正なページに誘導されたりして、個人情報やクレジットカード情報を盗まれる恐れがあります。

キーロガー

キーロガーは、ユーザのキーボード入力を記録し、監視するソフトウェアです。もともとはデバッグやログ解析に使われていましたが、悪用されるとIDやパスワード、暗証番号を不正に取得されます。例えば、オンラインアカウントにログインする際、キーロガーが悪用されると、入力したIDやパスワードが盗まれます。

関連記事:キーロガーとは?仕組みや感染経路、被害例から予防対策方法まで解説

ランサムウェア

ランサムウェアは、ターゲットのデータや端末をロックまたは暗号化し、復旧のために身代金を要求するマルウェアです。ランサムウェアに感染すると、攻撃者はデータ復旧を条件に身代金を求めます。最近では、データの暗号化解除だけでなく、盗んだデータの公開を脅しに、追加で身代金を要求する「二重恐喝」が増えているため、注意しましょう。

関連記事:ランサムウェアとは?感染経路と被害の状況、対策をわかりやすく解説

ファイルレスマルウェア

ファイルレスマルウェアは、ディスクに保存されず、メモリ上で実行されるマルウェアです。従来のマルウェアは実行ファイルとしてディスクに保存されますが、ファイルレスマルウェアはウイルス対策ソフトの検知を逃れるために、実行ファイルを使用しません。

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マルウェアに感染する主な経路

マルウェアの感染経路は、メールやWebサイトなど、さまざまです。以下で、それぞれについて詳しく解説します。

メールの添付ファイル

メールの添付ファイルからマルウェアに感染する可能性があります。特に、ExcelやWord、実行ファイル(.exeなど)、PDFに埋め込まれているケースが多く見られます。また、HTML形式のメールでは、ActiveXなどのスクリプトが仕込まれており、プレビューするだけで感染する恐れもあるため、注意が必要です。

関連記事:添付ファイルをメールで安全に送信するために必要なことは?

Webサイト

マルウェアが仕込まれたWebサイトを開くと、閲覧しただけで感染することがあります。また、怪しいURLに注意していても、正規サイトの一部が改ざんされ、マルウェアが仕込まれるケースもあるため、気をつけましょう。過去には、大手自動車メーカーのサイトが改ざんされ、外部サイトにリダイレクトされてマルウェアがダウンロードされた例もありました。

USBメモリ

USBメモリ接続時に自動実行される機能を悪用し、感染を広げるマルウェアもあります。このマルウェアは、他のUSBメモリにも潜伏し、接続先のパソコンにも次々と感染を広げていくため、注意が必要です。

クラウドストレージ

セキュリティが甘いクラウドストレージは、マルウェア感染のリスクが高まります。信頼性が高く、セキュリティ対策が万全なサービスを選ぶことで、リスクを抑えられます。

ファイル共有

ファイル共有ソフトを通じて、マルウェアに感染するケースもあります。共有されるファイルにマルウェアが含まれていると、感染リスクが高くなるため、注意しましょう。

外部ストレージ

外部ストレージの取り込みで、感染するマルウェアもあります。USBメモリ以外にも、CDやDVD、フロッピーディスク経由で感染するケースが報告されています。出所不明な外部ストレージの接続は避けましょう。

感染しているデバイス

スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスをパソコンに接続することで、感染が広がることがあります。特にAndroidデバイスでのリスクが指摘されていますが、iPhoneでも完全に感染しないわけではありません。

不正アプリのインストール

不正アプリのインストールは、マルウェアの感染経路の1つです。無料配布のソフトウェアの中には、感染を目的に提供されているものがあります。正規のサービスと見分けにくい場合や、正規のものが改ざんされている場合もあるため、注意が必要です。機能と無関係な連絡先や位置情報を求めるアプリは、特に慎重な判断が求められます。

関連記事:マルウェア対策の基本とは?感染時の対処法や被害事例も解説

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マルウェア感染時に想定される被害リスク

マルウェア感染時に想定される被害リスクは、主に4つあります。以下で、それぞれのリスクについて詳しく解説します。

情報漏洩

マルウェア感染による主な被害は、情報漏洩です。個人情報や企業機密が流出すると、損害賠償責任を負うだけでなく、社会的信用を失うリスクもあります。また、漏洩したアカウントやクレジットカード情報が不正に利用される可能性もあるため、注意が必要です。

関連記事:情報漏洩とは?原因やリスクと企業が取るべき対策をわかりやすく解説

ファイル・Webサイトの改ざん

マルウェアに感染すると、ファイルやWebサイトが改ざん・破損されるリスクがあります。重要なデータが失われると、事業継続が難しくなり大きな損失を被る可能性があります。スケジュール通りに進められなくなると事業計画を見直さなければなりません。

デバイスの乗っ取り

デバイスが乗っ取られると、パソコンが遠隔操作され、サイバー攻撃の踏み台にされることがあります。最悪の場合、コンピュータの所有者が疑われ、誤認逮捕される可能性もあるため要注意です。

金銭的損失

マルウェア感染により、業務が中断する恐れがあります。復旧や原因調査、再発防止には多額の費用がかかり、顧客や取引先への賠償が発生することもあるため、日頃のセキュリティ対策が欠かせません。

パフォーマンスの低下(動作不全)

マルウェアに感染すると、バックグラウンドで動作する不正なプログラムがCPUやメモリを占有し、端末のパフォーマンスが低下します。処理速度が落ちて動作が重くなるほか、最悪の場合はシステムの停止に至る恐れがあります。

関連記事:マルウェアの感染経路や原因、感染時の症状、対処法と予防対策を解説

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マルウェア感染を徹底して防ぐための基本対策

マルウェア感染を防ぐためには、押さえておくべき対策があります。以下で詳しく解説します。

セキュリティソフトの導入

マルウェア感染を防ぐためには、セキュリティソフトの導入が必要です。新種のマルウェアは検知が難しいものの、既知のマルウェアにはファイアウォールが有効です。また、Webフィルタリングやログ監視、エンドポイントセキュリティの活用により、早期発見や被害を最小化できます。

関連記事:【メールセキュリティ最前線】その目的はウイルス感染防御と誤送信防止、コンプライアンス対応にあり

OS・ソフトウェアのアップデート

マルウェアはOSやソフトウェアの脆弱性を狙って侵入することが多いため、常に最新の状態にアップデートして対策することが重要です。組織や企業では、端末の更新を一元管理し、漏れのない体制を整えましょう。

従業員への情報セキュリティ教育とルール整備

マルウェア対策には、従業員への教育と明確なルールづくりが欠かせません。怪しいメールやポップアップを開かない、添付ファイルやURLを慎重に扱うといった、情報セキュリティのルールを周知することが重要です。また、ソフトウェアやアプリのダウンロード元を会社で指定し、USB使用時のルールも徹底する必要があります。

多要素認証や暗号化によるセキュリティ強化

多要素認証は、「知識情報」「所持情報」「生体情報」のうち2つ以上を組み合わせて本人確認を行う認証方法です。IDとパスワードのみでは総当たり攻撃などで突破される恐れがありますが、多要素認証を併用すれば、パスワードが流出しても不正なログインを防ぎやすくなります。あわせて、暗号化技術を活用することで、情報の機密性を確保できます。

関連記事:不正アクセスとは?該当行為や原因・手口・対策・被害時の対応・事例を解説

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予防的な脆弱性管理策の策定

予防的な脆弱性管理では、まず組織が保有する情報資産を洗い出し、潜む脅威や脆弱性を分析したうえで、リスクの大きさに応じて対策の優先順位を決定します。あわせて、サポート切れのOSや脆弱性が認められた機器、購入元の分からない外部記憶メディアは使用しない方針を定め、機器そのものの安全性を確認したうえで運用します。

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マルウェアに感染したら?主な対応と対処方法

マルウェアに感染したら、実施すべき対処法があります。5つの方法について解説します。

感染の兆候・症状を確認する

マルウェアに感染すると、端末の動作が急に重くなる、勝手にシャットダウンする、起動しなくなるといった症状が表れます。ほかにも、不審なポップアップの表示や、身に覚えのないメールの送信、アプリの自動起動、データ通信量の急増などが兆候です。こうした症状が見られた場合は、感染を疑い、被害状況を確認します。

ネットワークを遮断して感染端末を隔離する

マルウェア感染が判明したら、速やかに端末をネットワークから切り離す必要があります。有線、Bluetooth、Wi-Fiなどの接続をすべて無効にし、ほかの端末への感染拡大を防ぐことが大切です。

担当者への報告とインシデント対応

マルウェアの感染が疑われる場合は、社内の情報セキュリティ担当者や情報システム担当者へ報告し、指示を仰ぎます。担当者は、インシデントの内容や影響範囲に応じて優先度を判断し、復旧を最優先にして対応します。判断や対応が難しい場合は、上位の管理者へエスカレーションします。

関連記事:インシデント管理とは?基本フローやよくある課題、ポイントを解説

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まとめ

マルウェアの種類は、ウイルスやワーム、トロイの木馬など、多岐にわたります。各タイプの特徴を理解し、どのように感染経路を遮断するかが重要です。ウイルスが侵入する要因の多くは、メールセキュリティの不備にあります。感染後には、情報漏洩やデバイスの乗っ取りなど、大きな被害を引き起こす可能性があるため、正しい対処が求められます。

メールの受信時にウイルスやマルウェアを検知し、不審なメールを遮断するセキュリティ機能があれば、感染の入口を塞げます。サイバーソリューションズ株式会社は、受信時のセキュリティ機能を備えたメールセキュリティ製品を提供しています。さまざまなインフラ環境にも対応でき、価格優位性もあります。マルウェア対策検討の際は、ぜひご活用ください。

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