公開日

2026年6月23日

マルウェアの感染経路や原因、感染時の症状、対処法と予防対策を解説

マルウェア

マルウェアは、悪意のあるプログラムの総称です。マルウェアに感染することで、デバイスが起動しなくなったり、パフォーマンスが低下したりします。それだけでなく、機密情報が流出し、企業の信頼を大きく損ねることにもなりかねません。この記事では、マルウェアとはなにかをテーマに、感染した際の症状や対処法、予防策などを解説します。

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そもそもマルウェアとは?

マルウェアは、悪意のある者が作成したプログラムの総称です。ここでは、マルウェアの概要やウイルスとの違いについて解説します。

関連記事:マルウェアとは?種類、脅威や影響、必要な対策をわかりやすく解説

悪質なプログラムの総称がマルウェア

マルウェアとは、ユーザの端末にさまざまな不利益を与える、悪意のあるプログラムの総称です。スパイウェアやランサムウェア、トロイの木馬などがマルウェアに該当します。悪意を持って作られたマルウェアによって、多くの企業や組織が被害に遭っています。

例えば、個人情報・機密情報の漏洩やシステムの破壊・停止などです。マルウェアから受ける影響は、システムだけではありません。情報漏洩に付随して、企業としての信頼を落とす、場合によっては損害賠償が発生することもあります。

ウイルスとの違いは?

ウイルスとマルウェアは混合されがちです。ウイルスはマルウェアの1つであり、マルウェア=悪意のあるプログラムの総称なので、ウイルスもマルウェアに含まれるのです。より詳細に説明すると、ウイルスとは、アプリケーションソフトに自身のコードを潜り込ませることで、自主的に増殖するもののことです。

関連記事:コンピュータウイルスとは?主な感染経路、脅威と対策、感染時の対処法について

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マルウェア感染の被害事例とリスク

マルウェア感染の被害事例としては、2014年3月に発生したワコールのサーバへの不正アクセスが挙げられます。ワコールのWebサイトが改ざんされ、サイト閲覧者が別サイトへ飛ばされる仕様になっていました。別サイトに飛ぶと、ウイルス感染の恐れがあったこともわかっています。

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マルウェア感染の原因や感染経路

マルウェアに感染する原因や経路は、主にWebサイトや添付ファイルを開くことです。それぞれについて、詳しく解説します。

Webサイトを閲覧したことによって

Webサイトを閲覧したことで、マルウェアに感染する可能性もあります。画像や動画、音楽にマルウェアが仕掛けられていると、閲覧している最中に、コンピューターへ侵入されます。Webサイトからファイルをダウンロードした場合も、マルウェアの感染リスクがあります。

添付ファイル・URLを開いたことによって

メールに添付されたファイルにマルウェアが仕込まれている可能性もあります。WordやExcel、拡張子「.exe」のファイルなど、比較的身近なものにも仕込まれているため、油断してはいけません。メールの本文に怪しいサイトのURLが記載されているケースもあります。クリックだけでウイルスがダウンロードされる場合もあるため、注意してください。

関連記事:コンピュータウイルスとは?主な感染経路、脅威と対策、感染時の対処法について

フィッシング攻撃によって

フィッシング攻撃は、偽のWebサイトなどを使ってアカウント情報を入力させ、情報を盗み取る手口です。マルウェアをダウンロードさせるケースもあり、組織内の1人が被害を受けることで、被害が広がる可能性があります。

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マルウェアに感染したらどうなる?おもな症状

マルウェアに感染した場合、デバイスが起動しなくなる、パフォーマンスが低下するなど、さまざまな症状が表れます。それぞれについて解説します。

デバイスが起動しなくなる 

マルウェアに感染すると、デバイスが起動しなくなってしまいます。突然、パソコンやスマートフォンが起動しなくなったら、マルウェアに感染した可能性があります。再起動を繰り返すこともあるかもしれません。

パフォーマンスの低下

マルウェアに感染すると、デバイスのパフォーマンスが低下します。これは、端末のメモリやCPUが、バックグラウンドで稼働することで、その他の処理スピードが低下するためです。理由がないにも関わらず、パソコンやスマートフォンのパフォーマンスの低下を感じたら、マルウェアを疑いましょう。

タブ・ポップアップの動作異常

タブやポップアップの動作に異常が見られた場合も、マルウェアに感染している可能性があります。具体的な異常は、意図せずにポップアップが連続して起動する、不審なタスクが繰り返し表示されるなどです。悪意のある者が、意図的にポップアップ広告を閲覧させている可能性や、怪しいサイトに誘導されるケースもあります。

データ通信量の急増 

データ通信量が急増している場合も、マルウェアの可能性があります。なかには、アカウントを乗っ取って、一気に感染を拡大しようとするものもあります。それに伴い、通信量が急増します。

アプリの異常 

マルウェアに感染すると、アプリケーションにも異常が見られます。具体的には、操作していないにも関わらずアプリケーションが起動する、インストールしていないアプリケーションが入っているなどです。メールやSNSが不審な動作をすることもあり、ユーザが気づかない間に、遠隔操作されている可能性があります。

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マルウェアに感染したときの対処法

マルウェアに感染してしまった場合は、どのように対処すべきでしょう。ここではまず行うべき対処法を6つ解説します。

コンピュータをスキャンする 

コンピュータをウイルス対策ソフトでスキャンし、駆除します。ウイルス対策ソフトによって、感染した検体を取得し解析できます。ただし、マルウェアの種類によってソフトでは駆除できず、初期化しなければならないこともあります。普段からバックアップを取っておくと、すぐに初期化できるでしょう。

コンピュータを隔離する

マルウェアの感染を広げないためには、コンピュータやスマートフォンなどの端末を隔離しましょう。ネットワークケーブルを抜き、Wi-Fiの接続を断ちます。ネットワーク上から、端末を隔離することで被害拡大を防げます。

IPAやウイルス対策ソフトの提供者へ報告する

マルウェアに対処したら、ウイルス対策ソフトを提供している企業に連絡してください。情報処理推進機構(IPA)へ届出を行うことも必要です。

被害の状況を確認する

マルウェアへの感染が判明した場合は、データの削除や変更、暗号化などの被害が生じていないかを確認します。メールの不正送信など、利用者が行っていない操作が発生していないかも丁寧に調べ、被害の範囲を把握することが重要です。また、社外の端末にも感染している可能性がある場合は、関係者へ連絡し、被害が広がらないよう対応します。 

ネットワークを遮断する

マルウェアの感染を疑ったら、すぐにネットワークから外しましょう。LANケーブルを端末から外して、Wi-Fiをオフにするだけです。SIMカードが挿入された端末の場合、モバイルデータ通信をオフにしてください。システムを媒介して、ウイルスの感染拡大を防げます。

コンピュータをウイルス対策ソフトでスキャンし、駆除する

コンピュータをウイルス対策ソフトでスキャンし、駆除します。ウイルス対策ソフトによって、感染した検体を取得・解析できます。ただし、マルウェアの種類によってソフトでは駆除できず、初期化しなければならないこともあります。普段からバックアップを取っておくと、すぐに初期化できるでしょう。

今後の防止策を検討する

今後の防止策を検討することも重要です。分析結果をまとめ、組織内で共有しましょう。特に以下のような防止策がおすすめです。

  • マルウェア対策ソフトを更新する
  • 従業員のセキュリティ対策について再検討する
  • セキュリティルールを検討および改正する
  • 専門の外部機関に相談する

社内外へ公表する

マルウェアに感染した場合、社内だけでなく社外にも公表します。被害状況から適切なタイミングで公表することが重要です。これは、企業におけるレピュテーションリスクを下げられるためです。また、速やかに報告することで、ステークホルダーの不安を解消し、信頼回復につながるでしょう。

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マルウェアを予防する方法

そもそもマルウェアは、事前に対策しておくことが最も重要です。ここでは、日頃できるマルウェア対策について解説します。

メール経路での対策も欠かせない

マルウェアを予防するには、メール経路での対策も欠かせません。メールには、不特定多数に送られるばらまき型メールや、特定の企業・組織を狙う標的型攻撃メール、偽のWebサイトに誘導するフィッシングメールなどがあります。送信元やメールの内容を確認し、感染につながる不審なメールを見分けることが重要です

怪しいURL・ファイルを開かない 

マルウェア感染の原因として、怪しいWebサイトを訪れたり、情報を入力したり、不審なメールの添付ファイルを開くなど、信頼できないソースを不注意に扱うことによって感染するケースが少なくありません。

ウイルスソフトを導入する 

マルウェアが侵入する前に検知・駆除するためには、あらゆるタイプのマルウェアに対応可能な最新のセキュリティソフトウェアがおすすめです。端末に侵入しようとする不審なプログラムを事前に検知し、自動的にマルウェアであるかを判断して排除できます。

OSやソフトウェアは定期的に最新の状態にする

自社で使用しているソフトウェアやOSを定期的に最新版に更新しましょう。ソフトウェアやOSの提供メーカーは、セキュリティを強化するために定期的に「パッチ」という更新プログラムをリリースしています。これらのパッチを適用しないで古いバージョンを使い続けると、セキュリティ上の脆弱性が残り、攻撃者にとっての標的にされる可能性があります。

インシデント対応計画を考える 

万が一マルウェアに感染した場合のガイドラインとして、「インシデント対応計画」を事前に作成しておくことも重要です。インシデント対応計画とは、サイバー攻撃時に迅速に対処するための計画です。

従業員へのセキュリティ教育を徹底する

マルウェアは従業員の操作ミスをきっかけに侵入することもあるため、システム面だけでなく、従業員のセキュリティ意識を高める必要があります。不審なメールやURLに注意するほか、標的型メール訓練や新入社員研修、勉強会などを通じて、セキュリティへの意識を高めましょう。

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マルウェアの種類例

マルウェアは悪意のあるプログラムの総称ですが、その種類はさまざまです。ここでは、マルウェアの例を5つ解説します。

マルウェアの種類 特徴
ウイルス 他のプログラムやファイルに組み込まれて動作する不正なプログラム
スパイウェア 情報を不正収集するためのプログラム
ワーム 他のアプリケーションやプログラムに依存せず独立して動作する悪意のあるプログラムで
ランサムウェア データの復元やシステムの復旧と引き換えに金銭を要求する
トロイの木馬 特定のアクションをトリガーにして不正なプログラムが実行されるプログラム
バックドア システムへ不正に侵入するための「裏口」を作成するプログラム
キーロガー パソコンに入力されたキーボード操作を記録するプログラム
ボット 特定の処理を自動で行うアプリケーションやプログラム
アドウェア コンピュータのデスクトップ上に広告を表示し、その広告から収益を得るプログラム

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まとめ

マルウェアによる被害から情報を守るためには、メール経由の感染を防ぐ対策が重要です。悪意のある添付ファイルや不正なURLを含むメールは、マルウェアの侵入経路のひとつです。そのため、端末での対策だけでなく、侵入の起点となるメールの受信段階で脅威を検知・防御する「メールの玄関口(ゲートウェイ)」での水際対策も欠かせません。

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