SCS評価制度の最新動向や導入手順、7つの評価領域をわかりやすく解説します。サプライチェーンのセキュリティ対策に悩む人や★3取得を目指す人向けに、チェックリストを活用した効率的な進め方や優先順位の付け方をまとめました。自社の対策状況の確認と体制強化に役立つ情報を提供します。
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SCS評価制度とは
SCS評価制度は、サプライチェーン全体におけるサイバーセキュリティ対策の水準向上を図る公的基準です。経済産業省やIPAを中心に整備が進められています。
※参考:「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度に関する制度構築方針」(SCS評価制度の構築方針)を公表しました|METI/経済産業省
SCS評価制度の定義
SCS評価制度とは、企業が自社や委託先のセキュリティ対策状況を客観的に評価し、信頼性を証明するための制度です。組織全体のガバナンスから技術的対策まで、体系的な基準に基づきセキュリティ水準を可視化します。
★3・★4・★5の違い
SCS評価制度では新たに、★3から★5までが設けられました。★3は中小企業や一般的なサプライチェーン参加企業向けの標準基準であり、必須要件を中心とした基本的な対策レベルを示します。★4は高度なセキュリティ管理が求められる企業向けです。★5は社会インフラなどを担う極めて高いレベルの対策を示す区分です。
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サービスの概要資料を受け取るSCS評価制度が創設された背景
サプライチェーンの弱点を狙ったサイバー攻撃が急増しており、特定の企業だけでなく取引先全体におけるセキュリティ対策が急務となっています。大手企業に直接攻撃するのではなく、セキュリティ対策が手薄な関連企業や委託先を踏み台にして侵入する手法が定着しました。こうした被害の拡大を防ぎ、社会全体の信頼性を高める基盤として制度が創設されました。
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サービスの概要資料を受け取るSCS評価制度の目的
SCS評価制度の主な目的は、サプライチェーン全体におけるセキュリティ基準を統一し、全体の防御力を向上させることです。一部の企業のみが対策を講じるだけでは、取引先を経由した不正侵入や情報漏洩を防ぎきれません。制度の運用を通じてセキュリティレベルを公平に評価し、企業間の安全な取引環境を確立します。
SCS評価制度の対象となる事業者
SCS評価制度の対象となる事業者は、サプライチェーンに関わるすべての企業です。具体的には、大手企業の1次・2次請けとしてシステム開発や保守を行うIT事業者、部品供給を行う製造事業者、業務委託を受けるサービス事業者などが含まれます。企業規模に関わらず、適切な対策が求められます。
SCS評価制度開始のスケジュール
SCS評価制度の開始に向けたスケジュールは、段階的な試行運用を経て順次本格化する計画です。経済産業省やIPAを中心とする運用事務局は、評価基準やガイドラインの策定を進めています。
2025年度から2026年度にかけて実証事業やトライアル評価が実施されており、制度の有効性検証を重ねた上で、企業の準備期間を考慮した本格的な受付体制の確立が進められています。
※参考:サイバーセキュリティお助け隊サービス(新類型)|METI/経済産業省
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サービスの概要資料を受け取るSCS評価制度の最新動向
経済産業省およびIPAにおいて『サプライチェーン・サイバーセキュリティ評価制度 制度構築方針』の検討・公開が進められています。本格的な申請受付の開始に向けて、詳細な評価ガイドラインや申請様式、審査体制の設計が順次提示される予定です。企業側には、自社の体制整備や取引先管理の強化など、制度開始を見据えた早期の準備が求められています。
※参考:「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度に関する制度構築方針」(SCS評価制度の構築方針)を公表しました|METI/経済産業省
SCS評価制度チェックリストの使い方
SCS評価制度チェックリストは、自社のセキュリティ対策状況の把握や取引先との基準確認に活用されるツールです。効果的な適用のために具体的な手順が存在します。
公式チェックリストの見方
公式チェックリストでは、各評価領域に提示された要件項目に対して自社の適合状況を「対応済み」「一部対応」「未対応」などの段階で確認します。単に対策を実施しているかだけでなく、運用のルール化や客観的な証跡の有無まであわせて検証する仕組みです。
リスクベースで優先順位を付ける方法
評価項目の対応にあたり、自社の事業継続や情報資産に対する影響の大きさに着目した優先順位の設定が必要です。リスクが高く早期の対応が必要な項目から対策に着手することで、限られたリソースのなかで効率的にセキュリティ水準を高められます。
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サービスの概要資料を受け取るSCS評価制度の申請手順
SCS評価制度の申請手順は、審査機関への申込みと実施環境の構築から始まります。自社のセキュリティ対策状況を示すエビデンス(証跡)を取りまとめ、申請書とともに指定の窓口へ提出します。その後、審査員による書類審査や現地・オンラインでの確認を受け、基準への適合が認められれば評価結果が付与されるという流れです。
★3取得までのスケジュール例
★3取得までのスケジュールは、準備開始から認定まで約6か月から1年が目安です。最初の1〜3か月で現状の体制把握と規程類の整備を進め、続く4〜6か月で多要素認証の導入など不足する技術的対策を実施します。運用実績(証跡)を蓄積した上で審査を申請し、約2か月間の審査期間を経て評価を取得する流れとなります。
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サービスの概要資料を受け取るSCS評価制度チェックリスト|7つの評価領域
SCS評価制度チェックリストにおける7つの評価領域と、各領域で確認すべき具体的な対策内容を解説します。
ガバナンスの整備
ガバナンスの整備では、企業として最低限のリスク管理体制の構築として自社のセキュリティ担当の明確化、 セキュリティ対応方針の策定を行います。その後、継続的改善に資するリスク管理体制の構築として定期的な経営層への報告、不備の是正などが求められます。
取引先管理
取引先管理の領域では、他社との機密情報の取扱い明らかにし、接続している外部情報サービスを把握することで、取引先に課す最低限のルールを明確化が可能になります。取引先を管理・把握し、取引先との役割・責任についても明確化します。
リスクの特定
リスクの特定の領域では、情報資産やネットワーク、外部情報サービシステムなど、自社IT基盤や資産の現状を把握します。脆弱性など最新状況の把握し、管理体制やプロセスを明確にすることが求められます。
攻撃等の防御
攻撃等の防御として、ID管理手続、アクセス権限の設定、パスワードの安全な設定及び管理、内外ネットワーク境界の分離・保護を行います。端末やサーバーの基礎的な保護として、適時のアップデート適用、不要ソフトウェアの削除、マルウェア対策も必要です。多層防御による侵入リスクを低減させる対策として、重要な保管データの暗号化やログの収集・定期的な分析も重要です。
攻撃等の検知
攻撃等の検知の領域では、ネットワーク接続・データの監視を行います。サイバー攻撃や異常を早期に検知できるよう情報機器の状態、挙動の監視・対応、分析も求められます。
インシデントへの対応
インシデントへの対応の領域では、事案発生時の被害拡大防止と早期復旧のための手順を作成します。
インシデントからの復旧
インシデントからの復旧の領域では、インシデント発生から復旧するための対策を整備します。復旧ポイント、復旧時間を満たす手順書の作成が求められます。
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サービスの概要資料を受け取るSCS評価制度対応を効率化する進め方
SCS評価制度への対応を効率的に推進するためには、自社の現状把握や外部支援の活用など段階的な手順が不可欠です。
現状を棚卸しする
現状を棚卸しするフェーズでは、自社における現行のセキュリティ対策状況や保有資産の正確な把握を進めます。管理台帳を用いてハードウェアやソフトウェア、取り扱う情報資産のリストを最新化します。不足している対策や運用ルールとの乖離を可視化し、SCS評価基準とのギャップを明確にすることが大切です。
運用ルール・証跡を整備する
運用ルール・証跡を整備するフェーズでは、評価基準に適合した社内規程の策定と日々の運用記録の管理の徹底が必要です。アクセスログの保存設定や入退室記録、定期的なセキュリティ教育の実施履歴などのエビデンスを取りまとめます。形骸化を防ぎ、客観的な証跡として提示できる体制を構築します。
外部支援サービスを活用する部分と内製化する部分を明確にする
外部支援サービスを活用する部分と内製化する部分を明確にするフェーズでは、社内のITリソースや専門知識に応じて業務分担を最適化します。規程の作成や日常的なアクセス管理は自社で実施し、高度なセキュリティ診断やログ監視システム構築などは外部専門業者へ委託します。効率的な対応を推し進めます。
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サービスの概要資料を受け取るSCS評価制度チェックリストに関するよくある質問
SCS評価制度の導入にあたり、企業からよく寄せられる疑問と回答を解説します。
★3取得は必須?
★3の取得自体に、法的な義務はありません。しかし、サプライチェーン全体におけるセキュリティ基準として設定されているため、大手取引先から対応を求められるケースが増加しています。取引の継続や新規案件の受注において事実上の必須条件となる場合もあり、組織の信頼性維持にも重要です。
補助金・支援制度はある?
SCS評価制度の対応やセキュリティ強化を推進する企業に向けた補助金および支援制度は存在します。IT導入補助金や地域で実施されているセキュリティ対策支援事業などを活用することで、システム導入や外部コンサルティングにかかる費用負担を軽減できます。公的機関の公募情報を事前に確認することが推奨されます。
※参考:IT導入補助金| デジタル化・AI導入補助金2026
★5に対応する必要はある?
SCS評価制度の最高位レベルである★5は検討が進められていますが、まだ具体的に要求事項や開始時期は決まっていません。しかし、今後高確率で★5に対応する必要が出てくると考えられます。今のうちに、★3★4に対する対応を進めておくことが重要です。
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サービスの概要資料を受け取るまとめ
SCS評価制度は、サプライチェーン全体におけるセキュリティ水準向上を促す重要な評価指標です。7つの評価領域を基に、自社の対策状況や運用の課題を正確に把握することが求められます。制度への対応を検討する際は、チェックリストを活用した現状の棚卸しを実施し、運用ルールの整備や体制構築を段階的に進めることが有効です。
基準を満たす取り組みは、サイバー攻撃のリスクを削減するにとどまらず、取引先からの信頼獲得や事業活動の円滑化に大きく貢献します。中長期的な視点を持ち、自社の実態に合わせたセキュリティ管理体制の確立を目指すことが重要です。
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