コンピュータウイルスは、メールの添付ファイルやWebサイト、USBメモリなどを通じて、デバイスやデータに深刻な被害を与える恐れがあります。この記事では、代表的なウイルスの種類や感染経路、予防策から感染時の対処法について解説します。自社のコンピュータウイルスの対策をしたいと考える企業担当者は、ぜひ参考にしてください。
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コンピュータウイルスの定義
コンピュータウイルスは、メールやネットワークを通じて侵入し、ファイルの破壊や異常動作を引き起こす悪質なソフトウェアです。自ら増殖する性質があり、ネットワークに常時接続されている現代では、急速に拡散する恐れがあります。
経済産業省のコンピュータウイルス対策基準では、コンピュータウイルスを「第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムであり、次の機能を一つ以上有するもの」と定義されています。
※引用:コンピュータウイルス対策基準
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ワーム型
ワーム型は、自己増殖しながら他のデバイスへ感染を広げる不正プログラムです。メールやネットワーク経由で感染しやすく、強い感染力が特徴です。感染すると動作が重くなるといった不具合が生じます。代表例として、SlammerやMyDoom、LOVELETTERが挙げられます。
関連記事:ワームとは?ウイルスとの違い、感染経路と被害と対策について分かりやすく徹底解説
トロイの木馬型
トロイの木馬型は、便利なアプリやスクリーンセーバーなどに偽装し、ユーザに気づかれずに侵入する不正プログラムです。ギリシャ神話の「贈り物に見せかけて敵を内部に潜り込ませた木馬」に由来しています。
一見すると安全に見えるため、ユーザが自ら実行することが多いのが特徴です。代表的な被害として、内部情報の流出やコンピュータの遠隔操作などが挙げられます。
関連記事:トロイの木馬とは? 被害事例と対策とMicrosoft 365での導入事例を紹介
マクロ型
マクロ型は、Microsoft Officeの便利な機能「マクロ」を悪用したウイルスです。WordやExcelのファイルに仕込まれ、開くだけで感染することがあります。信頼できる作成者のファイルのみを開くように注意しましょう。代表的な被害には、ファイルの改ざんや削除、迷惑メールの送信、設定の変更などがあります。
ファイル感染型
ファイル感染型は、添付ファイルやダウンロードしたファイルを通じて感染する危険なウイルスです。ファイルサイズの変化などによって、感染の兆候が見つけやすく、感染が確認しやすいとされています。ファイル感染型には、不正なコードを上書きする「上書き型」と、不正なコードを追加する「追記型」があります。
代表的な被害として、プログラムの改変やウイルスの拡散、大量の迷惑メール送信、設定の改ざんなどが挙げられます。
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資料ダウンロードコンピュータウイルスの感染経路
コンピュータウイルスの感染経路は、メールの添付ファイルやUSBメモリなど、さまざまです。それぞれについて詳しく解説します。
メールの添付ファイル
メールの添付ファイルには、ウイルスが潜んでいる可能性があります。内容や拡張子を確認せずに開くと、ウイルスに感染する恐れがあるため、注意が必要です。特に「.com」や「.exe」など実行形式のファイルは、注意が必要です。添付ファイルは、信頼できる送信者のものであるか確認してから開くようにしましょう。
関連記事:添付ファイルをメールで安全に送信するために必要なことは?
USBメモリ
コンピュータウイルスの感染経路として、USBメモリが挙げられます。USBメモリを差し込むだけで感染するウイルスを「USB媒介ウイルス」と呼びます。感染すると他のUSBにも被害が拡大するため、注意しましょう。予防のためには、USBメモリでのデータ持ち運びを避けることが有効です。
Webサイト
不審なWebサイトには、コンピュータウイルスが仕込まれている可能性があります。近年では、実在する企業に似せた偽造サイトが多数存在し、ユーザが偽物だと気づかずにアクセスするケースが増えています。
また、攻撃者が正規のWebサイトを改ざんし、訪問したユーザがウイルスに感染することもあるため、注意が必要です。信頼できるサイトかどうかを確認してからアクセスしましょう。
ファイルの共有
ファイル共有ソフトは、インターネット上で他人とファイルを簡単に交換できる便利なツールです。複数人でファイルを共有するため、コンピュータウイルスや悪意のあるプログラムが含まれていると、利用者全員が感染するリスクがあります。ファイル共有時は、権限を設定し、改ざんを防ぐよう注意しましょう。
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資料ダウンロードコンピュータウイルスを防ぐ基本的な対策
ウイルス対策ソフトの導入
コンピュータウイルスは日々進化しています。感染を完全に防ぐことは難しいため、ウイルス対策ソフトの導入が重要です。これにより、怪しいメールの検知、安全性の低いサイトのブロック、個人情報の保護、ウイルスの検出などが可能になります。ソフトによって機能が異なるため、網羅性の高いものを選びましょう。
関連記事:【メールセキュリティ最前線】その目的はウイルス感染防御と誤送信防止、コンプライアンス対応にあり
OSやソフトウェアの定期的なアップデート
コンピュータウイルスは、古いOSやソフトウェアの脆弱性を狙うため、ソフトウェアを定期的にアップデートすることが重要です。特に、Windows 10やWindows 11は最新のセキュリティ対策が施されており、ウイルスの侵入を防ぐ効果があります。また、ブラウザや検索エンジンを最新の状態に保つことで、感染経路を防げます。
メール・ファイル・Webサイトの見極め
コンピュータウイルスは、偽装を使ってパソコンに侵入することが多いため、注意が必要です。疑わしいメールや不明なファイルを開かないようにし、URLを確認して訪問先のWebサイトが安全かどうかを確かめましょう。
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資料ダウンロードコンピュータウイルス感染時の対処法
コンピュータウイルスに感染した場合、適切に対処する必要があります。以下で、コンピュータウイルス感染時の対処法について解説します。
ウイルス対策ソフトのアップデート
コンピュータウイルスに感染したら、ウイルス対策ソフトをアップデートしましょう。古いバージョンのままだと新しいウイルスに対処できないためです。現在使用しているソフトが更新されていない場合、感染後でもアップデートを行うことが重要です。最新版に更新することで、ウイルス感染を検出し、早期に対処できます。
ネットワークの切断
コンピュータウイルスに感染したと思ったら、ネットワークを切断しましょう。LANケーブルで接続している場合はケーブルを抜きます。無線LAN接続のノートパソコンは、無線機能を無効にします。
ウイルスチェックの実施
コンピュータウイルスに感染した可能性がある場合は、ウイルスチェックを実施しましょう。パソコンに接続された全てのドライブを対象に、チェックすることが推奨されます。徹底的に検査することで感染を早期に発見できます。
ウイルスの駆除
コンピュータウイルスが見つかった場合、ウイルス対策ソフトの指示に従い、駆除を行いましょう。ウイルスの種類により、駆除・隔離・削除などの対応方法が異なるため、指示に従って適切に処理する必要があります。
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資料ダウンロードまとめ
コンピュータウイルスは、メールやネットワークを介して侵入し、ファイルを破壊したり異常動作を引き起こしたりする悪意のあるソフトウェアです。感染経路や種類を理解し、ウイルス対策ソフトやアップデート、ファイルの扱いに注意することで予防できます。また、万が一感染が疑われた場合は、速やかに対処することが大切です。
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