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公開日

2025年2月13日

更新日

2025年4月21日

マルウェア・ランサムウェアとは?種類や対処法について解説

深刻な被害を防ぐために、マルウェア・ランサムウェアへの対応を万全にしておきましょう。

この記事では、マルウェア・ランサムウェアの概要や対策方法などについて解説します。セキュリティ対策を強化したい人は、参考にしてください。

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マルウェアとは

マルウェアとは、悪意のあるソフトウェアの総称です。

マルウェアが登場した当初、その利用目的は、いたずらが多くを占めていました。しかし、近年では金銭の搾取や国家レベルの諜報活動など、目的は多様化しています。

マルウェアに感染すると、機密情報の漏えいや破壊、Webサイトの改ざんなど深刻な被害が発生します。

関連記事:マルウェアとは?種類、脅威や影響、必要な対策をわかりやすく解説

マルウェアの1種がランサムウェア

ランサムウェアは、マルウェアの1種です。マルウェアは悪意のあるソフトウェア全般を指し、ランサムウェアは身代金を求めるものを指します。

ランサムウェアとは、ファイルやハードディスクを暗号化してアクセスできないようにし、データを元に戻す「復号」のために身代金を要求する悪質なソフトウェアです。

ランサムウェアによる被害拡大の背景には、仮想通貨や電子決済の普及があるとされています。企業も個人も、重要なデータを守るために応じてしまう場合が多くあるのが実情です。

関連記事:ランサムウェアとは?感染経路と被害の状況、対策をわかりやすく解説

代表的なマルウェア

ここでは、代表的なマルウェアについて解説します。

ウイルス

ウイルスは、他のプログラムに自身を添付して元のプログラムを改変し、ネットワークを介して感染を広げるマルウェアです。名前の由来は、生物のウイルスに似た自己増殖能力と宿主を必要とする性質にあります。

ウイルスは単独では動作できないため、感染プログラムの実行をはじめとする、人による操作が増殖の引き金となる点が特徴です。

関連記事:コンピュータウイルスとは?主な感染経路、脅威と対策、感染時の対処法について

ワーム

ワームはネットワークを通して自己増殖する、独立して動作可能なマルウェアです。ウイルスとは異なり、他のプログラムに依存せず単独で存在できるため、人間の操作を必要とせずに被害を広げる点が特徴です。

リモート制御を目的として、攻撃対象のパソコンに仕込まれることもあります。

関連記事:ワームとは?ウイルスとの違い、感染経路と被害と対策について分かりやすく徹底解説

トロイの木馬

トロイの木馬は、一見無害に見えるファイルやアプリに偽装してパソコンに侵入するマルウェアです。特定のトリガーによって発動し、システムやデータに被害を与えます。感染すると、外部からの不正アクセスやシステム操作を許してしまう危険性があります。

関連記事:トロイの木馬とは? 被害事例と対策とMicrosoft 365での導入事例を紹介

スパイウェア

スパイウェアは、ユーザの行動を監視し、情報を収集することを目的としたマルウェアです。キーロガーといったソフトウェアを使用して、パスワードやクレジットカード情報などのデータを盗みます。

スパイウェアに感染すると、ユーザのプライバシーが侵害されるうえに、収集された情報が悪用されるリスクも高まります。

マルウェアに感染する理由

ここでは、マルウェアに感染する理由について解説します。

メールから

マルウェアは、メールを介して感染することが多くあります。特に、添付ファイルとして送られるOfficeファイルやPDF、実行形式ファイルに注意が必要です。

また、メール内に記載されたURLを不用意にクリックすることも感染の原因となります。HTML形式のメールでは、プレビューを表示しただけでマルウェアが自動実行される危険性がある点も押さえておきましょう。

関連記事:添付ファイルをメールで安全に送信するために必要なことは?

VPNから

企業が業務システムにアクセスするためのVPNが感染源となる場合が多くあります。

SNS・SMSから

SNSやSMSも、マルウェアの感染源です。例えば、FacebookやLinkedInといったSNSで受け取るメッセージを通して感染する可能性があります。

Webから

Webサイトもマルウェア感染の原因です。不正なコンテンツやダウンロードしたプログラムに仕込まれたマルウェアから感染する可能性があります。

また、Webブラウザの脆弱性を悪用され、リモートで不正操作を受ける危険性がある点も覚えておくとよいでしょう。

ファイル共有ソフトから

ファイル共有ソフトを悪用したマルウェアの拡散も行われています。共有されるファイルにマルウェアが含まれているケースが多く、ダウンロードして実行することで感染が広がります。

USBメモリから

USBメモリを通した感染も手口の1つです。USBメモリの自動実行機能を悪用し、接続時にマルウェアが自動的に実行される仕組みが利用されます。一度感染したパソコンに挿入された他のUSBメモリにもマルウェアが潜むようになり、感染が連鎖的に広がるリスクがあります。

代表的なマルウェアの症状

ここでは、代表的なマルウェアの症状について解説します。

パフォーマンスが落ちる

代表的なマルウェアの症状は、パフォーマンスの低下です。パソコンやスマートフォンの動作が急に遅くなった場合、マルウェアに感染している可能性を疑いましょう。マルウェアはCPUやメモリを大量に消費するため、タスクマネージャーを確認すれば原因がわかるケースもあります。

もし異常を感じたら、即座にチェックを行い、問題解決にあたりましょう。

ポップアップが多く出てくる

頻繁に不審なポップアップが表示される場合も、マルウェアに感染している可能性があります。また、タブが大量に表示されるケースにも注意しましょう。

代表的なブラウザの1つであるGoogle Chromeには、ポップアップ広告をブロックする機能が搭載されています。この機能を有効にし、問題に対処しましょう。

マルウェアへの対応方法

ここでは、マルウェアへの対応方法について解説します。

情報を把握する

マルウェアによる被害を受けた場合、まずは状況を的確に把握することが重要です。受けた攻撃の種類や被害の範囲を確認し、状況確認→状況整理→状況分析の順で対処を進めていきます。

攻撃に対処する

攻撃を受けた際には、さらなる被害を防ぐための対応が求められます。情報の漏えいを防ぐ、データの暗号化を防止する、などの措置を迅速に講じる必要があります。具体的には、感染したシステムをネットワークから切り離す対応が効果的です。また、日頃から定期的にバックアップを取っておくとスムーズにシステムを復旧できます。

攻撃への対策を取る

被害を受けた後には、マルウェアの侵入経路を特定し、再発を防ぐための対策を講じましょう。細かな調査には時間がかかるため、予測される経路をある程度絞り込んだ後、優先的に対応していくのが効率的です。

また、リモートアクセスや外部システムの利用が感染源となるケースがある点も押さえておきましょう。

サイバー保険に加入する

マルウェアによる被害への対応方法としては、サイバー保険への加入も挙げられます。

サイバー保険は、マルウェアをはじめとするサイバー攻撃や情報漏えいによる被害を補償するための保険です。相手方への損害賠償や復旧費用の補填に活用できるほか、システム停止による営業利益の損失をカバーする保険もあります。

セキュリティ教育を施す

従業員のセキュリティに対する意識の向上は、マルウェア感染防止に欠かせない取り組みです。

従業員がマルウェアの危険性を理解し、適切な対応を取れるように、定期的に教育を施しましょう。従業員ごとにセキュリティ意識や理解度が異なる点を考慮し、それぞれに合わせた教育を行うよう意識しましょう。

脆弱性に対処する

脆弱性に対処することも、マルウェア対策の1つです。システムやソフトウェアの更新や不要なサービスの無効化などの方法を組み合わせ、脆弱性を軽減しましょう。1つの対策では不十分なため、複数の手段を組み合わせる必要があります。

また、セキュリティ情報を常に収集し、新たなマルウェアに対応できるようにする意識も重要です。

Cloud Mail SECURITYSUITEの特徴

ランサムウェアを含む各種マルウェアへの対策を施したいなら、Cloud Mail SECURITYSUITEの活用がおすすめです。

Cloud Mail SECURITYSUITEには、アンチウイルス機能やアンチスパム機能、フィッシング対策、なりすまし対策など多様なウイルス対策機能が実装されています。サービスの利用によって、メールのセキュリティを強化できるでしょう。

これらの複数の機能によってメールを多重チェックすることで、マルウェアによる脅威を防御可能です。

まとめ

マルウェアは、ビジネスに多大な被害をもたらすリスクを含んでいます。リスクを抑えるためにも、マルウェアへの対策を十分に整えましょう。

Cloud Mail SECURITYSUITEは、マルウェア対策だけではなく、メールに関するあらゆるサービスを備えています。優位性を持った価格帯で提供しているため、業務効率化を図りつつコストを抑えたい人はぜひお問い合わせください。

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