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公開日

2025年4月2日

迷惑メールは削除してはいけない?削除するべき理由や迷惑メールの注意点を解説

迷惑メールは削除してはいけないという人もいます。しかし、実際は迷惑メールを受信したら直ちに削除すべきです。この記事では、迷惑メールを削除すべき理由とともに、迷惑メールが届いた際の注意点を解説します。迷惑メールが届く原因や防止方法についても解説するため、ぜひ参考にしてください。

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やり取りするメールの3分の1以上は迷惑メールかも?

迷惑メールとは、受信する側の意向に関係なく一方的に送信される電子メールです。「スパムメール」とも呼ばれています。総務省が公表しているデータによると、2024年3月時点で国内の主要ISP10社が受信したメールのうち、迷惑メールは約35%にも及んでいます。つまり、企業が日々やり取りするメールの3分の1以上が迷惑メールです。

迷惑メールが多いと重要なメールを見落とす原因になります。また、重要なメールを迷惑メールと誤認して適切に確認できない可能性も高まります。対策の負担も大きいため、企業にとって見過ごせない課題です。

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※参考:電気通信事業者10社の全受信メール数と迷惑メール数の割合(2024年3月時点)

 

代表的な4種類の迷惑メール

迷惑メールには複数のパターンがあります。ここでは、代表的な4種類について解説します。

 

ウイルスメール

ウイルスメールは、メールの受信者のパソコンやスマートフォンに対し、ウイルスを感染させようとする迷惑メールです。主に、デバイスの乗っ取りや情報の搾取などを目的としています。また、メール受信者のパソコンやスマートフォンを踏み台にし、ウイルスを拡散するために迷惑メールを送りつけるパターンもあります。

 

架空請求メール

架空請求メールとは、利用した覚えのない有料サービスや情報料を請求する詐欺メールのことです。実際に存在する企業やサービスを装い、偽の請求内容を送りつけるのが特徴です。なかには「法的措置を取る」「個人情報を把握している」など、受信者を不安にさせるような脅迫的な文言が含まれていることもあります。

 

フィッシングメール

フィッシングメールは、大手企業や金融機関などを装って個人情報を騙し取ろうとする迷惑メールです。実際に存在する公式サイトを模倣した偽のWebサイトを用意し、個人情報やパスワードといった重要な情報を入力させようとします。メールやWebサイトが本物だと信じて入力してしまうケースがよくあります。

 

広告宣伝メール

広告宣伝メールは、受信者から事前の同意を得ずに商品やサービスの広告宣伝を行うメールです。ウイルスへの感染や情報の搾取など、悪意のある目的があるわけではないものの、一方的にメールを送り付けてきます。「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」が制定され、2002年7月1日以降は法律により禁止されています。

※参考:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)

 

迷惑メールは削除してはいけない?

迷惑メールは削除してはいけないという意見もあるようですが、実際はどうなのでしょうか。以下で詳しく解説します。

 

迷惑メールは開かずに削除するべき

迷惑メールを受け取ったら、安易に開かず削除するべきです。メールによっては開封するだけでウイルスに感染する可能性もあるためです。HTML形式のメールは、開封の有無が送信者に伝わる仕組みになっている場合もあります。開封した事実が伝わると有効なメールアドレスだと判断され、さらに多くの迷惑メールが届く原因にもなります。

 

受信トレイに放置せず削除するべき

迷惑メールは開かないようにするだけでなく、放置せず速やかに削除すべきです。迷惑メールを受信トレイに残しておくと、誤ってメールを開封したり、URLをクリックしたりするリスクがあるからです。すでに触れたとおり、HTML形式のメールは開封の有無が相手に伝わるケースもあるため、見つけた時点ですぐ削除しましょう。

 

迷惑メールが届いた際の注意点

迷惑メールを受け取った場合は、対応に気をつける必要があります。具体的な注意点について解説します。

 

メールを開封しない

迷惑メールによっては開くだけでウイルスに感染する可能性があるため、開封してはいけません。知らない相手から送られてきたメールや不審な件名のメールなどを見つけたら、開封せずに削除しましょう。また、企業で使用しているメールアドレスに迷惑メールが届いた場合は、社内のシステム担当者に指示を仰ぐことも大切です。

 

メール本文のURLをクリックしない

誤って迷惑メールを開封してしまった場合も、記載されているURLはクリックしないように気をつけましょう。迷惑メールに記載されているURLは、詐欺サイトやフィッシングサイトである可能性が高いからです。

 

メールの添付ファイルを開けない

迷惑メールにはファイルが添付されているパターンもあります。迷惑メールの添付ファイルにはウイルスが含まれている恐れがあるため、開いてはいけません。添付ファイルを開封したりインストールしたりすると、デバイスにウイルスが感染する危険性があります。

 

指示に従って行動しない

迷惑メールによっては、脅迫による金銭の請求や個人情報の入力などが行われています。しかし、心当たりがないなら指示には従わないようにしましょう。送信者と連絡を取らないようにする必要があります。

 

迷惑メールが届く原因

そもそも迷惑メールはなぜ届くのでしょうか。ここでは、迷惑メールが届く原因を解説します。

 

メールアドレスが流出している

何らかの理由によりメールアドレスが流出すれば、悪意のある相手から迷惑メールが送信される恐れがあります。例えば、懸賞サイトやポイントサイトを装い、個人情報を収集しているサービスに登録した結果、メールアドレスが流出するケースです。また、ショッピングやサービスの申し込みにおいて、個人情報を登録した企業からメールアドレスが流出するパターンもあります。

 

ランダム生成のメールアドレスと一致した

メールアドレスを自動で生成できるツールを使用し、生成したメールに対してランダムに迷惑メールが送られる場合もあります。メールアドレスが流出していなくても、偶然一致して迷惑メールが届くケースがあるため、注意が必要です。メールアドレスのなかでも、短いものや単純な英単語を組み合わせたものは一致しやすい傾向があります。

 

ネット上でメールアドレスを公開している

ネット上で公開されているメールアドレスを自動で収集できるツールを使い、迷惑メールが送信されるケースもあります。そのため、SNSやブログなどで公開しているメールアドレスは、迷惑メールの標的になる恐れがあります。

 

迷惑メールを防止する方法

迷惑メールを防ぐには、どうすればよいのでしょうか。具体的な防止方法を解説します。

 

ネット上でメールアドレスを公開しない

メールアドレスを収集されないようにするには、ネット上でメールアドレスを公開しない方が無難です。Webサイトに連絡先を掲載したい場合は、メールアドレスを直接記載するのではなく、問い合わせフォームを設置しましょう。

 

メールアドレスを複雑にする

シンプルな単語や数字のみで構成されたメールアドレスは、自動生成ツールによって推測されやすく、迷惑メールの標的になりやすい傾向があります。迷惑メールを防ぐためには、英字・数字・記号を組み合わせ、推測されにくいアドレスを設定することが重要です。特に、ランダムな文字列を含めることで、より安全性を高めることができます。

 

フィルタリングサービスを使う

迷惑メールを遮断してくれるフィルタリングサービスを活用すると、通常のメールと迷惑メールの振り分けができます。迷惑メールを放置していても誤って開封する危険性が低いうえに、まとめて削除することも可能です。手間を省きつつ、より安心してメールを利用できるようになります。 

 

セキュリティソフトを導入する

セキュリティソフトを導入するとウイルスを含むHTMLメールを感知でき、自動で削除できます。セキュリティソフトによっては、スパムメールを判断したり、記載されているURLを自動で削除したりします。迷惑メールへの対策を強化するためにおすすめです。

 

特定のアドレスを受信拒否にする

迷惑メールを受信した場合、同じメールアドレスから再び迷惑メールが届かないように、受信拒否の設定を行いましょう。迷惑メールの受信を防ぐには、同様のドメインを含むメールアドレスについて、一括で受信拒否すると効果的です。

まとめ

迷惑メールを受信した場合、基本的に開封せず削除する必要があります。迷惑メールを開くだけでウイルスに感染する恐れもあるからです。気をつけていても迷惑メールが届く可能性はゼロではないため、メールを使用する際は常に注意しましょう。

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