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公開日

2025年4月8日

企業向けメールセキュリティの強化方法|対策の重要性や製品の選び方も解説

メールセキュリティの強化は、誤送信やサイバー攻撃を対策でき、損失を防ぐことにつながります。セキュリティ機能を活用し、機密情報や企業のノウハウなどが流出するリスクを抑えましょう。この記事では、メールセキュリティの強化方法や対策の重要性を解説します。メールセキュリティを強化する製品の選び方も解説するため、ぜひ参考にしてください。

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メールセキュリティの重要性

メールセキュリティは、企業の損失を防ぐために重要です。たとえば、機密情報や個人のデータなどがメールから漏洩することで、損害賠償のリスクが高まります。自社のノウハウの漏洩によっても、大きな損失につながるでしょう。

従業員のメール誤送信をはじめとした、企業内部のセキュリティリスクにも注意が必要です。宛先やファイルを間違えて送信したメールが原因で、取引中止にもなりえます。企業にとってメールセキュリティは、事前に損害を防ぐために必須の対策です。

関連記事:【メールセキュリティ最前線】その目的はウイルス感染防御と誤送信防止、コンプライアンス対応にあり

メールセキュリティ強化が必要とされる理由

メールは、サイバー攻撃の標的になりやすいものです。ここでは、セキュリティ強化が必要な理由を解説します。

メール普及によるリスク増大

昨今、チャットやビデオ会議などのツールが一般化しましたが、ビジネスのコミュニケーションの中心はメールです。個人情報を含むファイルや内部の機密情報なども、メールで送受信します。上場企業のメール事故でも、連絡先の窃取やなりすましのような事故が報告されています。メールでの小さなミスでも重大な事故につながるため、セキュリティ対策は必須です。

サイバー攻撃の9割がメール経由

サイバー攻撃の9割以上は、メールを経由しています。メールの誤送信や、ウイルス感染・不正アクセスなどによって、情報漏洩が起こっています。サイバー攻撃は進化しているため、最新の脅威への対策をしなければなりません。システム停止だけでなく、業務の停止に追い込まれる可能性もあるため、メールセキュリティ強化は必須です。

関連記事:5400万通のメールから見えたサイバー攻撃のトレンド 気を付けたい3つのポイントと対策は?

メールを脅かす代表的な脅威とその特徴

メールが原因で起こる脅威は、詐欺やウイルス感染などさまざまです。ここでは、代表的な脅威とその特徴を解説します。

ビジネスメール詐欺(BEC)

ビジネスメール詐欺とは、金銭をだまし取る手口です。実在の人物になりすましたメールが送信されるため、内容に注意しましょう。たとえば、金融機関や会計士などを装ったうえでファイルを添付し、開封させることでウイルスに感染させます。企業の幹部や取引先になりすまして送金を促す場合があるため、注意が必要です。

パスワードやクレジットカード情報を盗むために、偽のWebサイトに誘導するフィッシング詐欺もあります。

関連記事:ビジネスメール詐欺(BEC)、被害額は約4,050億円にも上る脅威と対策

マルウェア・ランサムウェア感染

マルウェアとは、メールに添付したファイルを開かせて、ウイルスに感染させるものです。ランサムウェアはマルウェアの1つで、データを暗号化させて身代金を要求させます。フィッシング詐欺メールをはじめとした方法で、コンピュータの脆弱性を利用してウイルスに感染させます。

マルウェア・ランサムウェア感染に対策するために、OSやアプリケーションを最新にしましょう。重要なデータは、定期的にバックアップすることも大事です。

関連記事:マルウェアとは?種類、脅威や影響、必要な対策をわかりやすく解説

関連記事:ランサムウェアとは?感染経路と被害の状況、対策をわかりやすく解説

​​誤送信など人的ミス

メールの脅威の多くは、誤送信をはじめとした人的なミスによって起こるものです。宛先やファイルを間違えてメールを送信すると、ウイルスに感染しやすくなります。たとえば、サジェスト機能によって、似た名称の宛先に誤送信するケースが多くあります。

人的ミスを防止するためには、慎重に作業することが必須です。メール送信者の自己承認や、上長の送信メールのチェックなどを導入すると、ミスの防止につながります。

関連記事:ビジネスパーソンの6割が経験するメール誤送信:効果的な対策とサービスの選び方ポイント!

メールセキュリティ強化に有効な施策

メールセキュリティを強化するには、社内の体制の見直しが必要です。ここでは、有効な施策を解説します。

社内ルールを整備する

社内ルールを整備することは、メールセキュリティ強化に有効です。たとえば、ファイアウォールの設置や二段階認証などによって、セキュリティを向上させられます。それぞれセキュリティの基本ですが、脅威が潜むメールを受信しない対策として必須です。

IT環境は変化を続けており、サイバー攻撃の手法も日々変化します。定期的に社内ルールを見直して、メールセキュリティを強化しましょう。

社内教育を徹底する

従業員の教育も、セキュリティ対策に必要です。業務で使用するメールによる、セキュリティリスクや対策を周知しましょう。詐欺メールの特徴や対処方法などの理解が深まり、被害の防止につなげられます。

企業のコンプライアンスを推進する体制を整備して、メールの事故を防ぐことも求められます。メール事故の報告や送受信履歴の記録を徹底し、コンプライアンス違反を把握できる体制を構築しましょう。

メールセキュリティ対策製品を導入する

メールセキュリティ対策の製品を導入すると、さまざまなサイバー攻撃を防止できます。管理の負担を抑えつつ、サイバー攻撃や情報漏洩などのリスクを最小限にすることが可能です。メールセキュリティを強化する際は、幅広いサイバー攻撃を対策できるソフトを導入することをおすすめします。

関連記事:【2024年版】メールセキュリティ対策サービスの比較ポイント5選を解説

メールセキュリティ強化に有効な機能

メールセキュリティには、さまざまな機能があります。ここでは、セキュリティ強化に有効な機能を解説します。

アンチウイルス機能

アンチウイルス機能を利用すると、メールに潜むマルウェアを検知できます。メールをスキャンして、悪意のある添付ファイルやリンクを検知し、被害の防止が可能です。スパムメールであると判断した場合、隔離や削除などをします。迷惑メールの防止もできるため、アンチウイルス機能の導入は必須です。

暗号化機能

暗号化機能によって、メールに含まれる情報を保護できます。「S/MIME」や「PGP」などの技術を活用し、メールの改ざんや盗聴などの防止につなげられます。S/MIMEは、メールに電子署名を施し、内容を暗号化してセキュリティを強化します。PGPは、公開鍵と共通鍵の暗号を利用して、効率的に情報を保護する暗号化方式です。

スパムフィルタリング

スパムフィルタリングとは、スパムメールの受信をブロックする機能です。スパムエンジンによって、メールが受信トレイに届く前に検出できます。スパムフィルタリングの機能を活用すると、スパムやフィッシング攻撃などの防止につながります。無料のメールサービスでも、スパムフィルタリングを利用できるため、セキュリティ強化に活用しましょう。

認証機能

認証機能とは、メールの信頼性を確認し、なりすましを防ぐものです。たとえば、電子署名を利用する「​DKIM」や、送信元IPアドレスの権限を確認する「SPF」などがあります。メールの認証ポリシーを指定する「DMARC」も、不正なメールを防ぐための認証機能の1つです。

それぞれ受信したメールの信頼性を確認することで、フィッシングメールや詐欺メールなどの防止につなげられます。

誤送信防止機能

誤送信防止機能は、誤ったメッセージやファイルの送信を防止するものです。たとえば、BCCの自動設定や送信前のポップアップ表示などです。それぞれ、送信前に送信先や添付ファイルの確認によって誤送信を防げます。フリーアドレスへの送信も制限できるため、外部への情報流出を防止できます。

メールセキュリティ対策製品の主な種類と特徴

メールセキュリティ対策製品には、クラウド型やゲートウェイ型などがあります。ここでは、主な種類と特徴を解説します。

クラウド型

クラウド型は、インターネット上で利用してセキュリティ対策をするものです。サーバを構築せずに導入できるため、コストを抑えられます。ただし、セキュリティの内容の変更には、対応していない場合があります。

関連記事:メールセキュリティに効果的なクラウドサービスとは?

​​ゲートウェイ型

​ゲートウェイ型は、メールサーバに周辺機器を設置して利用します。ネットワーク同士の中継をする際に、メールやなりすましをブロックできます。​​ゲートウェイ型を利用する際は、サーバの設置と改修が必要です。

​​エンドポイント型

エンドポイント型は、ソフトウェアをインストールして利用するものです。サーバの知識が必要ないため、安価にセキュリティ対策ができます。ただし、利用する端末が多い場合、費用が高額になります。

メールセキュリティ対策製品を導入する際の選び方 

メールセキュリティ対策製品は、機能や自社の環境、サポート体制を考慮して導入しましょう。ここでは、選び方を解説します。

目的に合った機能が備わっているか

メールセキュリティ対策製品は、自社の目的によって選び方が異なります。たとえば、誤送信防止をはじめとした対策であれば、上長による送信メールや個人情報チェックなどの機能が必要です。受信対策であれば、マルウェア感染対策のために、送信ドメイン認証やURLの無効化機能がおすすめです。

自社環境・社内運用体制に合ったソリューションか

自社環境・社内運用体制を考慮して、ソリューションを決めることも大事です。自社で運用しているメールシステムにあわせて、セキュリティ対策製品を選ぶ必要があります。業務の特性を踏まえて、保留時間やセキュリティ強化機能などの検討も必要です。ただし、導入によって業務に支障をきたさないよう考慮することも重要です。

国内サポートかどうか

万が一のトラブルを想定して、国内サポートのサービスを選びましょう。海外サポートの場合、時差や問い合わせの質などの問題があり、対応に時間がかかる場合があります。トラブル対応の早さを重視する場合、国内サポートの方がよいでしょう。アップデートや24時間365日の相談なども考慮して、サポートを比較することが大事です。

まとめ

メールセキュリティ強化は、誤送信やサイバー攻撃などを対策するために必要です。メールの送信ミスによる、重大な損失につながるリスクを最小限に抑えられます。従業員の教育やセキュリティ機能などを活用して、損害が起こる前に対策しましょう。メールセキュリティ対策製品を導入すると、より安全なメール運用ができます。

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