サイバーソリューションズ株式会社、2011年10月26日(水)に、ガーデンシティ品川にて、『サイバーユーザー総会2011』を開催しました。
このイベントは、同社の初となるユーザー会の開催となるもので、当日会場には百名近いユーザーやパートナーの方々が全国より参加されて大変盛況なイベントになりました。
第一部では、同社社長 秋田健太郎のご挨拶と近況の報告に続きまして、ユーザーを代表して、基調講演には、佐川急便を中核とするSGHグループのSGシステム株式会社 事業戦略担当取締役
三原渉様が基調講演に登壇されました。また事例紹介として、東武トラベル株式会社 総務部システム担当 清原弘之氏が対談に登場されました。その他、同社社員より、最新の新製品情報などを紹介しました。
また第二部では、セミナー参加者による懇親会が行われ、同社開発担当の社員も交え、和やかなムードで、ユーザー相互の交流が活発に行われました。
【レポート1】
基調講演
ディープインパクト『クラウド』
講演者:SGシステム株式会社 事業戦略担当取締役 三原渉様
「SaaS型 物流業界クラウドサービス」
ナレッジコミュニケーションにCyberMailを構築
<リード>
佐川急便を中核とするSGHグループ全15社のIT基盤の構築・運用を担当するSGシステムは、同グループのコミュニケーションツールとして
2011年1月からサイバーソリューションズの統合型メールシステム「CyberMail」の利用をしています。直後の東日本大震災でもコミュニケーション
が途絶えることはなく、被災地の支援活動にも大きく役立ったということです。
SGシステムでは、運輸業大手佐川急便のIT構築の経験とプライベートクラウド構築で培ったノウハウを活かし、物流向けクラウドサービスの外販を開始します。
同社が考えるクラウドに関する「ディープインパクト」について、事業戦略担当取締役 三原渉様が基調講演を行いました。
<本文>
SGシステムは佐川急便を中核とするSGHグループのITを担っている会社です。サイバーソリューションズさんとはCyberMailユーザーとしてのお付き合いです。
2010年11月に導入を決定し、翌年1月5日には、メールが使えているというウルトラC級の速さで導入したのですが、直後に、3月11日の東日本大震災が起こりました。
CyberMail がなければ、震災翌日の12日に東京本部から東北に政府から要請の支援物資を運ぶことは出来なかったでしょう。我々も大きな被害を受けた中でそのような
支援が迅速にできたのは、まさにCyberMail のお陰と思います。
今日はそのようなご縁により、当社のクラウドと、その発展形として外部提供を始める物流業界クラウド「Biz-BLUE」についてお話しします。
SGHグループには15社7万5000名の社員がおり、アプリケーションは350を越えています。これを1300から1500台のサーバーで動かしております。
2000年頃はホストコンピューターで動かしていましたが、そのベンダー・ロックインがサービス展開や業務改革の壁になっていました。
一方海外ではホストの時代がなくて、既にオープンシステム化が進んでいます。これでは追い付けない、何とかしよう、と考えて、プライベートクラウド構築を始めたのです。
今は10カ年計画の5年目に当たり、ようやくプライベートクラウドの基盤として、トランザクション層のクラウドができてきました(図1)。
この上に全社のナレッジ・マネジメントを載せていく計画で、そのナレッジコミュニケーションの一角をCyberMail が担います。さらに2011年末にかけてグループウエアを刷新し、
更にはビジネスインテリジェンス(BI)やビジネスアナリティクス(BA)等をクラウド上で実現しようと考えています。

(図1)
今日ご紹介したいのは、さらにその先、過去50年佐川急便が蓄積したノウハウを反映させたSaaS型の物流業界クラウドサービスです。
プライチェーン全体の最適化を考えて作った受発注、配送、倉庫業務のアプリケーションを、カフェテリア形式で選べるものです。これを使うと初期投資なく、例えば小売段階の人が、
原材料の段階までトレースできるようになります。まず運輸業や倉庫業の方、次に調達、製造、卸、小売り、さらに一般の消費者の方にも使っていただこうと思っています。
良いアプリケーションがあれば他社のサービスも載せるつもりです。
このクラウドはハイブリッドクラウドとして外部クラウドとも連携させます。既に一部はソフトバンクのホワイトクラウド(vCloud)で稼働しています。プライベートクラウドの情報は
外に出しませんが、パブリッククラウドには地球のどこからでもアクセスできるようになります。耐障害性を高めるためにデータもアプリケーションも広分散し多重化するクラウド技術
も登場していますから、それを取り入れてBCP等を実現します。
我々は次世代に受け渡せるITを作らなければなりません。あるTV番組でお母さんのそばで 乳母車に乗っている1歳半のお子さんが、iPhoneを使っていました。
これはスゴイな、と思いましたね。そういうデジタルネイティブな世代に笑われないITを実現するのが、我々のミッションだと思っています。
【レポート2】
事例紹介
東武トラベルが、迅速な導入とシステム管理の大幅の軽減をCYBERMAILΣで実現
講演者(対談者):
東武トラベル株式会社 総務部システム担当 清原弘之氏
サイバーソリューションズ株式会社 代表取締役社長 秋田健太郎
<リード>
大手旅行会社の東武トラベルでは、メールシステムの更新に伴ってその性能強化と保守の省力化を図り、2009年6月にSaaS型メールシステムであるサイバーソリューションズのCYBERMAILΣ
を導入しました。同社がオンプレミスのシステムも考慮しながら、SaaSを選択したのはなぜか、同社総務部システム担当の清原弘之様が登場し、サイバーソリューションズ社長の秋田健太郎
との対談で事例紹介をされました。
<本文>
Q:(秋田社長) 東武トラベルさんは、CYBERMAILΣ基本システムのほか、メールアーカイブ、アーカイブデータ退避、ITアクセス制御の3つのオプションを採用されていますが、まず導入前の状況を教えてください。
A:(清原様) CYBERMAILΣの導入前は、2003年頃に導入したLinuxパソコン1台にSendmailを入れて運用していました。ディスク容量は2ギガバイトほどしかなく、ログもアーカイブも取っていませんでした。
クライアント側では、サーバーにはメールのメッセージを残さない設定で使っていました。アカウントも、管理職と事業所の代表アカウントだけしか作っていませんでした。さすがに2009年の段階では
万が一メールが止まったりしたら業務に大きな支障が出るようになっていましたし、ハードウェアも更新したかった。それで新システムの導入を検討し始めたのです。当時はまだクラウドの出始めですから、
最初はオンプレミス型を考えていました。レンタルサーバー利用も考え始めたころに、当時お付き合いのあったサイバーソリューションズさんからSaaSであるCYBERMAILΣの提案を受けたのです。
Q:(秋田社長) 最終的にクラウド型に決められたのはどうしてですか?
A:(清原様) やはりオンプレミスでは構築に時間がかかるからです。さらに課題だったのがハードのコストです。内部統制の面から、アーカイブがとれること、それから各営業マンにメールのアカウントを
与えたいと考えていましたから、ディスク容量も増えます。オンプレミスならばハードの管理が必要ですが、クラウドではそれがないということで飛びつきました。
Q:(秋田社長) 無名の会社の製品の採用を上申するのには、苦労されたのではありませんか?
A:(清原様) そうでもなかったですね。私どもの条件(スパム対策を含みます)をクリアできたのはCYBERMAILΣだけだったのです。さらにオンプレミス型の他の候補と5年間のコストを比較すると、
少なくても300万円、多いと1000万円以上の差が出ると分かりました。同業他社での採用した事例があったことも追い風になりました。
Q:(秋田社長) 効果はいかがですか?
A:(清原様) 管理者側から見ると、ハードの管理がなくなったので、他の業務に専念できます。また、部署は半分の人数になっています。昔は年末年始を除き年中無休だったのですが、
今はカレンダー通り休むことができるようになりました。
ユーザー側の使い勝手に関しても、申し分ありません。導入時から社員からほとんど質問が来なかったですし、使える人たちは細かいところまで使いこなしているようです。
ただ、最近スマホにしたら見られなくなったという問い合わせが入ってきまして、この点は弊社の運用制限を見直すことも検討が必要かと考えています。また、新バージョンでの改良を期待しています。
A:(秋田社長) バージョンアップは来年1月年明けに予定しており、これから説明会等のご案内をします。ご期待ください。本日はどうもありがとうございました。